端唄・花の曇り

花の曇りか 遠山の　
雲か花かは 白雪の
　
中をそよそよ 吹く春風に
浮き寝誘うや さざ波の
　
ここはかもめも都鳥　
扇拍子のざんざめく

うちやゆかしき　
うちぞゆかしき


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今、練習中の唄である。

歌舞伎「髪結新三」の永代橋橋詰の場で、「書き送る」「うそと誠」とともに使われている唄らしい。
（残念ながら、私はこの歌舞伎をみたことがないので。）

隅田川で舟に乗っている風景を唄ったものだろう。
江戸の頃には、遠くには富士山や筑波山が見えたそうである。


空が薄く曇っている。
遠くに見える山にはまだ雪が残っている。
ふもとのあたりは、雲か桜の花か、ぼんやりとしている。

舟の中に春風がそよそよ吹いてきて気持ちよい。
さざ波の揺れが居眠りを誘う。

行き交う舟。

扇で拍子をとりながら、唄でも唄っているのだろう。
女たちの騒いでいる声がする。

どんな人が乗っているのか、心惹かれる、中を見てみたいものだ。


江戸時代の隅田川って、どんなだっただろうって、ネットで検索していたら、見つけた展覧会。

東京江戸博物館　特別展 隅田川～江戸が愛した風景

2010年9月22日(水）～2010年11月14日（日）

http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/exhibition/special/index.html

観てみたいのだけど、残念ながら、会期中に東京へ行く予定がない。
先日、東京へ行ったときに知ってれば・・・。