さー今日も張り切って練習。


いつものように橋の下に陣取りケースより楽器を取り出しロングトーン。



ぷー


ぷー



最近音頭が(オトアタマと読んでくれ)が””といい始めた。

金管楽器のような発音を得る奏法が板につき始めてきたのだ。

ご機嫌で練習続行。



ぷー


ぷー



ぷー


ぷー




あん?




ぷーぷーぷー



ぷーぷーぷー




・・・。




ぷーぷーぷーぷー



ぷーぷーぷー






誰やねんオレの背後でマネするんは!





振り返ると坊主のトロンボーンがこちらを見ながら不敵な笑みを浮かべている。

アカン、確信犯や…。

これでは練習にならんということで、「ここで吹くなとは言わんが一言声くらいかけなさい」と当たり前のことを告げ対岸の橋下に移動。

よし、誰もおらん。

しかしなんで先客が追い出されなアカンねん…。



さ、気を取り直して練習再開。



ぷゎっ


ぷゎっ



ソフトなタンギングを意識し始めた事で、音の切れ目が自然に整うようになってきた。

金管楽器なんかでよく聞かれる管内残響が出てきた証拠である。

機嫌もすっかり回復し練習続行。



ぷゎっ ぷゎっ ぷゎっ


ぷゎっ ぷゎっ ぷゎっ



・・・。



ぷゎっ ぷゎっ ぷゎっ ぷゎっ


ぷゎっ ぷゎっ ぷゎっ






おンどれええ加減にしとけよボケぇ!!!





そう言いかけ振り返ると今度は長髪のトロンボーンがオレに気付かぬフリでいけしゃーしゃーとタンギング練習を行っている。

別人かいな…。

「よそでやりなさい」と丁重にお引取り頂きしばし悲嘆にくれる。

しかし今日に限って一体どーなっとんねん!?




はっ!




そう言えば昔トロンボーンの先輩から、




トロンボーンはマイナー楽器だから仲間がいるとつい嬉しくなっちゃうんだよね♪




というヨタ話を聞いた事がある。





金管(トロンボーン)ぽく吹いているからトロンボーンが集まってくるのか!?









悲しき楽器の性(さが)を責めるつもりはさらさらない…。