水害 床上浸水 | 一級建築士の悩みごと

水害 床上浸水

先日28日の豪雨で氾濫した浅の川の川沿いの住宅の後片付けの手伝いに行ってきました。手伝わせて頂いたのは、浸水した家の床下の土砂の搬出が主な作業でした。

濁流が家の中にまで流れ込み、水が引いた後には大量の泥やゴミを床下に残して行きました。
先ずはこの土砂を掻きだし、清潔にしてから消毒・乾燥をさせ、復旧をしていくことになります。

さて、ちょっと話が逸れますが、今まで設計をしていて水害による対策を深く検討をしたことがほとんどありません。
それは、建築基準法などでは水害による床下・床上浸水の対策やその対処方法などの規定は何も無いからです。

大きな施設の設計では、都市計画法で開発行為の適用を受ける場合は、調整池などで雨水排水量の調整などの検討を行いますが、それはあくまでも建設地の敷地として行うこと。建築物について水害の対策を具体的に検討をしている訳ではありません。

水害に対して、どこまでの準備が必要かは色々な考え方もあるでしょう。
しかし、床板が簡単にはめくれず、床下点検口も無い住宅では、土砂を出すどころか床下の状況を確認することも出来ません。

設計をする上で地震や台風などに耐えるように考えることと同じように、もしも被害に合った時に、点検や復旧作業がスムーズに行えるかを考えておくことも、設計にとって重要なポイントであることを、土砂の搬出作業をしていて実感しました。

設計のポイントは本当に多岐に渡って考える必要がありますね。(汗)