8月6日は原爆の日
箕面市のクロスロードというグループが毎年 朗読会”平和を語りつごう”を主催しています。
数年前から教室の生徒さんが参加することになり聴きに行って来ました。

 

 

image

 

 

 

小学校の教諭を退職した並河さんは「私たちも戦争を知らないけれど、子供たちはもっと知らない。戦争経験者の話を聴く機会が年々減ってきている。しかしながら戦争の悲惨さを知って、どう回避すれば良いのかを考えて貰いたい」と原爆の図から生まれた紙芝居「ちっちゃいこえ」を披露しました。この紙芝居の脚本はアメリカ人のアーサー・ビナード氏です。
アーサー・ビナード氏は日本に住んでおられるそうで先月、箕面市のイベントに参加しておられました。そこへ並河さんも聴きに行き、この紙芝居についての解説を受け、どのように読めば良いかと指南を受けました。

漱石の「吾輩は猫である」のようなスタイルで猫目線で広島に原爆が投下された日のことを語ります。

私は核の本当の恐ろしさを知らないのだと感じました。
大きな爆弾が爆発して炎で焼きつくされると思っていましたがジリジリジリジリ細胞が死んでいくのです。
何日も何日も凄惨な痛みと苦痛の中で息絶えるのです。

 

 

 

 

昭和12年生まれの高野日出夫さんは
1947年(昭和22年)5月3日に日本国憲法が施行されて間も無くの中学校社会科1学年の教科書として文部省から発行された「あたらしい憲法のはなし」から戦争の放棄という6章を読みました。下の写真を拡大すると一部が読めます。

 

 

 

 

 

会の終わりに「何か質問などはありますか」という主催者の問いかけに一人の女性がスッと立ち上がり「広島の原爆を知ってもらうために柳田邦男の『空白の天気図』を読んでください」と話し出しました。

それは京都大学研究班のひとりが日本で初めての短波ラジオを作りました。
原爆投下後、ラジヲを聴いているとトルーマン大統領が世界に向けて「広島に原爆を投下した」と聴こえて来たそうです。
そう、この方が日本で最初に広島に原爆が落ちたことを知った人で、しかもこの話をしている年配の女性の叔父様でした。

この年の8月から9月にかけて広島では気象観測ができずに空白の天気図が存在します。
広島管区気象台でひたすら観測に打ち込み、記録を発信し続けようとした科学者達、京都大学研究班のことが書かれているノンフィクション作品です。
8月6日の原爆投下からおよそ1ヶ月後の9月17日、広島県内で二千人を超える死者、行方不明者が出た枕崎台風でこの測候所も土砂に流され、この女性の叔父様は絶命しました。

 

 

 

 

 

 

その後も箕面市の教科書問題について興味深いお話を伺うことができました。平和について考える時、学校教育が非常に重要な課題であることが見えてきます。

 

 

 

最後に一つ残念な点について…
参加者が20名弱と少なく、特に若い方やお子さんがいなかったことでした。

 

 

____________________ ❤︎ ___________________

 

 箕面ボイススクール

*ボイストレーニング

*声帯ストレッチ(藤井言子のオリジナルメソッド)

*テキストに添っての発音、発声練習

*朗読、ナレーション、ニュース原稿など

表現力を養う様々な練習

*話し方

ある一定の基準を満たした方には劇団など、ご希望に応じて紹介しています

 

箕面市箕面3丁目3-31
クーネロコ・カルチャースクール
グループレッスン 隔週水曜日(月2回)
個人レッスン 要予約