" JAPANESE REGGAE IN ACOUSTIC "とは?
静かに心を鼓舞させる、14編のアコースティック・レゲエ
現場で体感するダンスホール・レゲエとは違った、新しいレゲエの聴き方を提案するコンピレーション・アルバムが今作『JAPANESE REGGAE IN ACOUSTIC』だ。ジャパニーズ・レゲエ・アーティストが自身の代表曲をアコースティック・セッションで歌い直したことで、我々リスナーはじっくりとリリックの意味やフロウに耳を傾けることができ、各アーティストの個性や魅力を新たに知れる仕上がりになっている。
収録曲はボーナストラックを含め全14曲。珠玉のビッグ・チューンを新たなアプローチで歌い上げたRYO the SKYWALKERやPUSHIMをはじめ、すでに自身のライヴでアコースティック・セッションを披露しているRANKIN TAXIやMOOMINらヴェテラン勢、さらに次世代組からはMICKY RICH×RUEEDやAKANEらが参加している。
このアコースティック・セッションを実現させた演奏者は、Nodatinを筆頭にYota KobayashiとShinji Man(Home Grown)という強力な布陣。その他にも楽曲ごとにゲスト奏者が脇を固め、ベースレスでアンプラグドなサウンドの中でも多彩なアプローチが楽しめる。また、Mixで卓を操ったのは生音の歌モノ仕事に定評があるジャマイカのトップ・エンジニア、Rohan Dwyer(Dean FraserからTarrus Riley、日本人ではPUSHIMらの楽曲も手掛けている)。純日本製の楽曲にジャマイカンのミックスが加わることで、“アコースティック・レゲエ”というコンセプトがより明確なものになっている。
今作のようなアコースティック・サウンドは季節的にもぴったりだが、レゲエの歌い手がアンプラグド・ライヴを積極的に行っているシーンの現状からもタイムリーな作品と言える。あたたかい部屋の中で、大切な人とふたりで、ひとり目を閉じながら……。そんなシチュエーションが似合う、静かに心を鼓舞させる14編のコンピレーション・アルバムだ。
<文 / 馬渕信彦(バイオレンジ)>
2010年11月24日RIDDIM ZONEより発売!!