お疲れ様です。
本日は公休日であるはずの水曜日。
当り前の様に現場調査へ行ってきました。
で、今から溜まった事務処理に入りますが。
なんと先ほどのお客さん。
今はもうリタイアされましたが、元同業者でした。
構造面や動線、納まりなどの疑問や指摘。
「もしや・・」と思いながらも採寸を進める。
で、要望を全て確認して、改めて着座。
「建築業界の方、ですよね」とここはズバリ聞く。
「あ、実はそうなんですよ。知り合いもいますけど、頼みづらくてね」
・・・。
ほんの十数年前に八女で始めた頃は、
7人程度の規模だった誰も知らない住宅会社。
が、今では日本を席巻する、誰もが知るほどのハウスメーカー。
なんとタ○ホームの創業メンバーの方でした!
キムタク、みのもんたのCMでおなじみの。
日本の住宅業界の構図をも変えてしまった住宅会社。
創業時はどんな会社だったんですか?
-どこにでもある吹けば飛ぶような会社でしたよ。
確か当時は外装会社だと記憶してるんですけど、なんでまた住宅業界に?
-兄弟で会社を分け合って・・・云々。
そんな小さな会社が関東の某住宅会社のノウハウを500万で買って、それが大当たり。
ウチの会社も買いました、同じノウハウを。
ちなみに、これまで全国で数百社がそのノウハウを買ったとか。
「がっちりマンデー」でも放映された某住宅会社の画期的な家づくりのノウハウ。
同じノウハウでも全国一と月に1棟程度。。
どんなにいい話を聞いても、ノウハウを手にしても、実際に行動に移すのは5%。
本かTVか忘れましたが聞いたことのあるフレーズが頭をよぎる。
ココでも1本のアンテナに出会った。
絞りに絞り込んだ「安くていい家」という1本のアンテナ。
積水ハウス、住友林業、ヘーベルハウスなどの高価格帯のお客様を捨てきる決断。
とにかく1次取得者(20-30代)に絞り込む。
訪問はしない。来てもらう。そして商談は3回で見極める、と聞いたことがある。
気が付いたら仕事の枠を飛び越えてました。
だって、こんなチャンスはめったにないですから。
もう仕事そっちのけで色んな質問をぶつけまくりました。
・一時は社長のカバン持ちだった頃のエピソード。
・当時は衝撃的な低価格で一気に売上げが上がりまくり、
宮崎や糸島(福岡の端っこ)からの受注でテンヤワンヤだった頃。
・福岡ドーム前の展示場の出店の許可がなかなか役所から出なかったこと。
・全国展開する展示場の切り込み隊長として、プレハブ建ててのハードワーク。
・で、出店地での職人の確保や営業マンの面接の日々。
・建材メーカー、設備メーカーの仕入れ交渉の話(めっちゃ安かった!)
・あのCM曲が「ピッカピッカの一年生」と「ジングルベル」のミックス曲だったとは。。
他にもここには書けないような貴重な話のオンパレードでした。
「十数年でしたけど、一生分働いたんじゃないですかね」とポツリ。
とても温和で、そんな激務をされてきたようには見えませんでした。
タ○ホーム。
ハッキリ言って、床やドアなどはボンド貼りの新建材だらけの特徴のない家です。
良い悪いは別にして。それでも10年ほどで業界トップに上り詰めてしまった。
「床は絶対に無垢がいいですね、あ、この唐松が感じいいですね」と
サンプルで持って行った床材を気に入ってもらえた。
ふと、その一言が今までの仕事に対しての小さな抵抗のように感じました。