こんばんは、スタジオ カノープスの映画『レ・ミゼラブル』に
大泣きしたほう、水月麻里央です。
ウラネプには全然関係ないけどあまりに感動したので
日記に書いておきますよ!
私はミュージカルは『オペラ座の怪人』が一番好きで、
『レミゼ』は私の中で「曲やセットはすごく好きなんだけど、歌詞の一部が
下品だったりしてちょっとなぁ…」
というくらいのポジションでございました。(過去形)
毎回1万円以上の席料払って観てるミュージカルだからさー。
下層の人をリアルに描くのもいいし、汚いものを描けば気高い人たちの美しさも
より際立つのでいいんですけど…。
ちょっと良いレストランで気分良く食事してたらどこかのテーブルで子供が
「ウ●コー!ウ●コー!ヽ(・∀・)ノ 」と叫んでる、みたいな不快感が
レミゼにはあって(笑)。
初演から観に行ってたんですけどね。
その後も好きな役者さんが出演されるからたびたび行ってたんですけどね。
セラミュ初代ムーンのアンザさんとかね!
で、映画版のキャストもどえらい豪華だし傑作ですよ!って評判だしで…
ようやく行ってきたわけですが。
実際は、冒頭の音楽を聴いただけで泣きました。
年取ったから涙もろくなっているのでしょうか。
レミゼの音楽が自分で思ってた以上に好きだったのでしょうか。
しかもなんですかあの巨大船は。(←ミュージカルには全然無い)
映画でスペクタクルな演出ができるからって、贅沢しやがって…!(笑)
映画ならではの演出もあっちこっちにすごいのがあって、
それに感動しました。
ファンテーヌの有名曲「夢やぶれて」が、ずっとファンテーヌのアップで
撮られてて、それはコンテ思い切ったなぁ、と。
舞台では役者さんをズームアップでは観られないから、すごく新鮮。
エポニーヌの出番を削ったのもあれはあれで英断だと思う。
エンディングがあの二人の歌になったからより鮮明になるというか。
ジャベールの際どいとこ歩く演出も上手いなぁ…。
ジャン・バルジャンのウルヴァリン=ヒュー・ジャックマンも
ハリウッドスター兼ミュージカル俳優さんだけあってすんげえ上手いなぁと。
アクションとかやってる場合じゃないわと思いました。
日本語の字幕は東宝の日本語版にかなり近かったような。
重要なとこはそのままだったし。
舞台で一幕の最後になる「ワン・デイ・モア」は、7名とコーラスが
それぞれ自分の主張を歌うので、字幕では全然フォローしきれず(笑)
「もうこのシーンは字幕を読むんじゃない、感じるんだ!!」と
言いたげな簡素ーな字幕で、その意気や良しと思いました。
最初は脳内で日本語版を再生してたんですけど、映画版キャストの皆さんの
あまりの上手さに画面に専念しましたわ。
私の一番好きな『オペラ座の怪人』もロングランで25周年記念公演というのが
2011年の秋にロンドンであったのですが、
公演の後に初代のファントム役の方や、初代クリスティーヌのサラ・ブライトマンや
各国のファントムを演じた方々が現れて、サラ・ブライトマンとテーマ曲を歌う
という感動的なイベントがあってですね。
その歴代各国のファントムの皆さんの中に、コルム・ウィルキンソンという、
もうだいぶお年を召していらっしゃるんですけど伝説的なミュージカルスターが
いらっしゃいまして。
25周年記念公演のファントム役の人は、子供のころにカナダでコルムさん主演の
『オペラ座の怪人』を見て、ミュージカル役者になろう!と思ったんですって。
25周年記念公演で同じ舞台の上にいるとか、どんな驚きの展開だよ!
コルムさんもカナダで公演中にまだ何者でもない子供を未来のファントムに
スイッチオンしてるとは思わなかったでしょうな。
そういう話を聞くと、サークル・オブ・ライフじゃのう、と感動してしまいますが、
その25周年のファントムは『レミゼ』でアンジョルラス(砦の赤い人)も
演じたことがある人。
そして、コルム・ウィルキンソンさんは伝説のファントムと同時に
『レミゼ』の1985年初演のときの
初代のジャン・バルジャン!
そして、映画版『レミゼ』には、ぬすっとジャン・バルジャンを
慈悲の心で救う司教様の役で出演!!
そんな設定をふまえていたので、そしてコルムさんスキーなので
もう、司教様が出て来た瞬間に泣いたわ。
司教様まだなんにもしてないのに泣く(笑)。
オリジナルのジャン・バルジャンが30年くらい経ってから映画版で
ジャン・バルジャンを改心させてる……。
(´;ω;`)
サークル・オブ・ライフじゃ(ry (泣)。
そしてやっぱり「囚人の歌」や「民衆の歌」のメロディが良すぎました…。
ミュージカル版観ていると映画のストーリー展開には何も驚くところはないんですが、
音楽に馴染みがあると、あの最後のほうの演出は圧倒的にヤバすぎ。
映画だからってスペクタクルな演出にしやがって…!
私は舞台版観て泣いたことはないのに、同じストーリーを何回も見てるのに、
なぜかエンディングの「エピローグ~民衆の歌」でヤバイくらい泣きました。
ここ数年の映画の中で一番泣いた……。
民衆の歌、おそるべし…。
アップのアン・ハサウェイの可愛さ、おそるべし…。
映画館で後ろの方から豪快に泣いてる声が聞こえてきて、
お客さん、アンタもミュージカル観てるね!と思った相乗効果も
あったかもしれませんが。
いっそ『レ・ミゼラブル』は映画版の方が好きかも。
観てる途中で、「ウルヴァリンが爺ちゃんになってしまった」
とか
ジャン・バルジャンとファンテーヌのシーンで「ウルヴァリンとキャットウーマン…(*´∀`*)」
とか
えっガブローシュのアレ、無いの!??とか
エポニーヌのソロで「これ、アンザも歌ってたよなぁ…( ´Д`)
神戸みゆき(3代目ムーン)も歌うはずだったんだよちくしょう…」
とか
いろんな思いが渦を巻いてしまい、完全には集中できなかったので
また次回、無心で観に行きたいと思います。
うおー、もう3回くらい観たい。
英語版のCD聴き倒して英語歌詞も覚えたい!
えーと、『エヴァQ』もまだ行ってないんですけど
今月末に近所の映画館に来るので、来たら観ます。<お友達各位
お友達といえば、ラストの、ジャン・バルジャンの凄く良い歌の中に
「あなたの御国へ」(×2回)という歌詞があるんですが。
日本語版を耳で聴くぶんにはスルーなのに、字幕で観たとたん
お友達の御国(みくに)尚子ちゃんを思い出して吹いたわ。
感動のエンディング、わりと台無し。
今さらですが……
貴様ァァァァ、なんでそんなPNなんだよ!!!(笑)
バルジャンとファンテーヌ召してんじゃねえよ!!
いや、いつもお世話になってます………。
こんなオチでおわり(笑)。