今日は富山の7大河川の一つで二級河川の早月川に行ってきました。
西岸にナラガシワが群生している地域があります。
ここは2002年に富山で初めてナラガシワを発見した思い入れのある場所です。
大きくて皮質な葉と大粒のどんぐりは、何度訪れても見応えがあります!
ここのナラガシワは何時来てもそこそこ沢山のどんぐりが落ちています。
しかも、どんぐりが非常に大きく長さが3~4cmの実がドカドカ落ちています!
今日は観察するだけの予定でしたが、ついつい拾ってしまいました。
30cm近くある巨大な枯葉も!
ここのナラガシワは発見当初、かなり困惑しました。
図鑑で見たナラガシワと一致しない特徴が顕著にみられたからです。
図鑑に掲載されていたどんぐりは、樽型で産毛に覆われていました。
しかし、ここのどんぐりは無毛で長く巨大化したコナラのようでした。
葉も図鑑では鈍形で大形な鋸歯とされ、先端が丸いものでした。
それに対してここの葉の鋸歯は激しく尖っていました。
本当にナラガシワなのかわかりませんでした。
そこで、富山市科学文化センターの植物科の先生に診てもらいました。
先生曰く「ナラガシワは独立種ながらも変異が大きいので、これもナラガシワと考えてよいでしょう」との事でした。
確かに、以後ネットで見るナラガシワのどんぐりに酷似したものがよく見られます。
しかし、鋸歯の尖った葉は見かけません。
そこで思い浮かぶのが「ノコバナラガシワ」疑惑です。
工具のノコ刃の型によく似て見えます。
ノコバナラガシワに関しては、存在の記載はあるものの、画像や形質についての文献がありません。
その為、現時点では確信が持てずあくまでも疑惑です。
いつの日かはっきりと判断・識別のできる時が来る事を願うばかりです。