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そのスーパー爺さんの続き...

そのホテルはプレオープンの状態で日本人客に提供する為の
食事を試食してほしいとの事で、翌日も時間があったら
遊びに来いと誘われた。

まあ、断る理由も無かったので友人と一緒に爺さんの所へ向かった。

朝の8時頃に到着したのだが、爺さんはホテルのプールで泳ぎながら
デカイ声で”おお!!よく来たな。まあ、あがりさい”と
声を掛けてくれた。

正直、体を見て驚いた

70歳過ぎの体じゃない。

線は細いが、なんというのか筋肉が引き締まっており
適度に日焼けした素晴らしい肉体だったな。

多分、その頃の自分はあの爺さんとは真逆の体つきになってることだろう...
間違いなく頭もボケてるな...

そして彼の部屋にあがると、そこには英語や、日本語の本があり
分厚く、難しいそうなものばかりビッシリと並んでた。

そこへ爺さんがメイドを呼び、2種類のコーヒーを持ってくるように指示した。

すると間もなく、目の前にそれが置かれた。

”君はどちらのコーヒーが好みか?”

とりあえず、それぞれのカップに口をつけて試飲した。

しかし、正直どちらも”渋い”
ヤバイ、違いの分からない俺には答えられん...

だけど”分からない”と答える空気でも無かったので
”私はコチラが好みです。”と、適当に指差して言ってみた。

そしたら爺さん”おお!コチラはトラジャコーヒーでインドネシアの~から輸入し...”
沢山説明してくれた。

そして今度は、”この、うどんを食べてみてくれ”
出汁は日高昆布を使用し、醤油は~産で京都風の味付けだ~...

その後、何品も振舞ってくれた。

さすが、本物を見分ける爺さんは全てにこだわる。

そして試食会が終了し、今度は建物

あちらこちらで改修工事が行われていた。

たまたま、その爺さんの知人の日本人が宿泊しており
話を聞く機会があったので
改修工事の話題になり聞いてみると

どうも建物の配置等が気にいらない様で
作ってみては納得出来ずに壊すらしい。

要は、採算なんて度外視で爺さんはアーティストなのである。

納得出来るまで、ホテルの営業は一切行わない。


最近聞いた話では、未だにそのホテルはプレ・オープン



彼のこだわりは半端じゃない