「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」 七月 隆文著 を読みました。
・映画を見に行った時に予告編が面白そうだった
・舞台が京都
・タイトルに惹かれた
などの理由から読んでみようと思いました。
文章はセリフが多く、中盤からは先が気になる内容となっていたので、
厚みのわりにサクッと短時間で読み終わりました。
感想ですが、彼女の隠す秘密が結構序盤にわかってしまい、
正直そこまで感動できませんでした。
これはネタバレですが、彼女の隠す最大の秘密は
”彼女が時間を遡っている”ということです。
小説の序盤からその伏線が多数ちりばめられています。
・美大生の彼が描いた絵が教室に張り出されることを、彼女がその前日から知っていたこと
・彼と出会ったその日から、彼女は別れを悲しむように泣いていたこと
・10年前、彼が10歳の時に30歳の女性に命を救われる場面が描かれていること
などです。
何より、最大のネタバレは、この小説のタイトルである、
「ぼくは明日、昨日の君とデートする」です。
もはや最初から答えを言っていますね。
その割に、彼女が異なる時間軸から来たというSF要素の設定が甘い気がします。
そもそも、1日の中での時間が進む方向は彼と同じなのに、
12時になった瞬間時間がリセットされて彼女の時間だけが逆に進む、
という設定は苦しいかと思います。
彼女が彼の時間軸にいられる時間が5年ごと、各40日しかない、という設定も
取って付けたようなものですね。
時間を遡る恋愛物、という点では「君の名は」に通じるところもありますが、
内容の濃さ、作りこみ具合でいうと、やはり「君の名は」のほうが面白いと思います。
さすがに興行収入176億円以上を記録しただけはある作品ですね。

