〈SS系2頭〉
⑪モンドキャンノ
朝日杯2着やがスプリンターに純化していく血。しかし早熟傾向の強いキンシャサノキセキだけに信頼度低い。中山1200芝のオープン戦で馬券に絡んだキンシャサノキセキ産駒3頭→カンナS3着フレンチイデアル、クリスマスローズ1着マレボプール、同2着バシレウスライオンと皆2歳戦。以降鳴かず飛ばずのこの3頭を見てもキンシャサノキセキの早熟性は明らか。キーンランド6着をどうみるか。叩いて前進を期待するのか、前走を早熟性の現れとみるのか。後者とみる。
⑮シュウジ
こいつもキンシャサノキセキ。昨年のスプリンターズS4着。4歳になってからの凡走続きもキンシャサノキセキの早熟性が因と思てたらDDSPやったらしい。疾患に気付かれずに走らされてたと思うと可哀想。対策を講じて挑む今回、一変があるかどうか。脚質的に外枠は有利。兄にオーシャンS3着のツルマルレオンがいるし、自身も昨年アタマ、クビ、クビの4着で中山1200は走れる血。取捨に悩むが、DDSPが完治してるわけではないので印は回さんと思う。
〈ミスプロ系/エンドスウィープ系4頭〉
⑬ファイニードール
中山1200芝に強いエンドスウィープ系。母方の血も魅力あり。ミルリーフ系を持つアドマイヤムーン産駒という点ではハクサンムーンと同じ。唯一のニジンスキー系持ちでもあるしセントウル勝ちを額面通り評価したい。北九州記念→セントウルのローテは2着までのレースやが、北九州記念は脚余した競馬で目一杯走っていない。「セントウル組は負け組を狙え」と人気を下げているのも嬉しい。
⑧レッドファルクス
昨年の覇者。敢えて難癖つけるなら、昨年は3ヶ月ぶり、今年は4ヶ月ぶり、ということくらいか。本当の狙いは次走やとしても、スウェプトオーヴァーボード×SS系は人気馬は素直に買うのが常套。
③セイウコウセイ
父がアドマイヤムーンやが母父、母母父とも取り立てて“買い”の血に非ず。芝ダート兼用の血で力の要る芝がベストなだけに馬場の良い今の中山がどうか。宮記念勝ちも馬場が味方したことが最大の勝因と決めつけるならヒモ押さまでの扱いで済む。
⑥ワンスインナムーン
父アドマイヤムーン。母父も母母父も悪くない。血はセイウコウセイよりもこのレース向き。母父ヘクタープロテクターの父ウッドマンはアストンマーチャン、カノヤザクラの母父だったりするし、母母父のダンシングブレーヴは父系としてローレルゲレイロ、マヤノリュウジンで2度穴を開けている。宮記念16着は無視すべし。連勝してることが重要。過去10年、前走が1200㍍以外の馬の3着内は1頭しかおらんが、そんなことは気にしない。穴はこいつちゃいまっか。
〈ミスプロ系/キングマンボ系1頭〉
②レッツゴードンキ
キングマンボ系はレッツゴードンキ1頭だけ。路盤改良後の準オープン以上中山1200芝でキンカメ産駒は3着内ゼロ。馬券に絡んだキングマンボ系は父ルールオブローのキングオブローと父ワークフォースのダイワダッチェスの2頭だけ。スタートで不利があった昨年よりは着順を上げてくるだろうが、母方も含めて積極的に買う血ではない。
〈ミスプロ系/他1頭〉
⑯ダンスディレクター
セントウル3着で人気してるがアルデバラン産駒の中山1200芝は過去3年で001ー12。唯一馬券に絡んだのはレジーナフォルテのクリスマスローズS3着だけ。京都1200芝での産駒成績が良く平坦向きの血。母方も取り立てて“買い”の血ではない。消しで良いと思う。
〈ノーザンダンサー系/ダンチヒ系〉
⑨メラグラーナ
ダンチヒ系持ちの人気上位馬は信頼度高い。予定通りの2番人気はほぼ内定。軸はこれ。
〈ノーザンダンサー系/サドラーズウェルズ系1頭〉
④フィドゥーシア
フェアリーキング系が頑張っている中山1200芝やからサドラーズウェルズ系も走れる。母母父ダンチヒ。春雷Sを勝ったのも頷ける血。春雷Sを軽ハンデの一発とみるのは間違い。ヒモ穴はこれ。
〈ノーザンダンサー/ダンシングブレーヴ系1頭〉
⑦ダイアナヘイロー
父キングヘイローはスプリンターズSで6番人気1着ローレルゲレイロ、15番人気3着マヤノリュウジンと、2つの穴を開けている。北九州記念勝ちでオマケ参戦ぽいのがどうかやが、馬体増えつつ上昇してきているので、前走時以上の出来にはないと判断するのは違うかも。ただ、母方はイマイチの血で、スプリンターズSでは母方にロベルト系を持つ馬の3着内は皆無。父系としても繰り上がり3着のサンカルロがいるだけ。印届いての3着付けまでとしたい。
〈ノーザンダンサー系/ヌレエフ系1頭〉
⑫ブリザード
例によって香港セン馬。スプリントに強い香港馬というだけでは買いにくいが、母父ダンチヒ系というのがちょっと不気味。ヌレエフの3×3がようわからんので買いまへんが。
〈ノーザンダンサー系/ストームキャット系1頭〉
⑭ネロ
重賞勝ちが重の京阪杯逃げ切り。ダンチヒ系を持つストームキャット系と言えばオーシャンS2着のエーシンエフダンスを思い起こさんこともないが、良馬場のGⅠでは厳しいですやろ。
〈グレイソヴリン系1頭〉
①スノードラゴン
昨年5着。今年も入着目指して頑張ってほしい。
〈プリンスリーギフト系1頭〉
⑩ビックアーサー
昨年の大敗はヘボ騎乗と不利によるもので参考外やが、中山1200芝のバクシンオーはアテにならん。“バクシンオーは休み明けを狙え”とばかりに人気落ちGⅠ馬に穴党が飛びつきそうやが、中山スプリントのバクシンオーは人気して押さえまで。穴にはなりまへん。
〈非SSヘイロー系/1頭〉
⑤ラインミーティア
アイビス1着→セントウル2着やのに全然人気なし。現在10番人気。まぁ、4着以下が25個もある馬がGⅠで人気しまへんわな。しかし、4着以下25個の内16個は1200㍍以外でのもの。同じタイキシャトルのメイショウボーラーは10番人気と人気を落として2着に来ている。同じヘイロー系ロージズインメイのドリームバレンチノは9番人気3着。タイキシャトルはオーシャンSでも3着馬を2頭出してる。ラインミーティアは母父にフェアリーキング系を持つ母方の血も悪くない。ヒモで押さえておく価値はあると思う。
印は明日。