父ロベルト系

 安田記念は父ロベルト系が強いレースであることは知られております。ノーザンダンサー系では父方母方問わずサドラーズウェルズ系。母方限定でニジンスキー系が狙える血と言えます。馬場改修以降の安田記念をリピートした連中は6頭おりますが内4頭が父ロベルト系→ウオッカ、スマイルジャック、ストロングリターン、モーリス。モーリスは母父がサドラーズウェルズ系、スマイルジャックとストロングリターンは共に母母父がニジンスキー系。この3頭は当に安田記念仕様の血と言えますな。


ダービーと血の連鎖あり

 あまり知られてませんがダービーと安田記念は血がリンクしております。2006年以降、両レースとも良馬場で施行された9回中8回で血の連鎖が見られる。

2006年
ダービー1着メイショウサムソン→父サドラーズウェルズ系
安田記念2着アサクサデンエン→父サドラーズウェルズ系

2007年
ダービー3着アドマイヤオーラ→母父ニジンスキー系
安田記念2着コンゴウリキシオー→母母父ニジンスキー系

2008年
ダービー2着スマイルジャック→父タニノギムレット
安田記念1着ウオッカ→父タニノギムレット
ダービー1着ディープスカイ→母母父リボー系
安田記念3着エイシンドーバー→母母父リボー系

2012年
ダービー1着ディーププリランテ→母父リヴァーマン系
安田記念3着コスモセンサー→母父リヴァーマン系

2013年
ダービー1着キズナ→母父ストームキャット
安田記念1着ロードカナロア→母父ストームキャット
    2着ショウナンマイティ→母父ストームキャット

2014年
ダービー1着ワンアンドオンリー→父ハーツクライ
安田記念1着ジャスタウェイ→父ハーツクライ

2015年
ダービー2着サトノサーゼン→父ロベルト系
安田記念1着モーリス→父ロベルト系

2016年
ダービー2着サトノダイヤモンド→母父ダンチヒ系
安田記念3着フィエロ→母父ダンチヒ系
ダービー3着ティーマジェスティ→母父ロベルト系
安田記念2着モーリス→父ロベルト系
ダービー3着ディーマジェスティ→母母父サドラーズウェルズ
安田記念2着モーリス→母父サドラーズウェルズ系

 今年のダービー1~3着馬の血は以下の通り。

1着レイデオロ
父キンカメ(キングマンボ系)
母父シンクリ(ロベルト系)
母母父Seeking the Gold(ミスプロ系)

2着スワーヴリチャード
父ハーツクライ(SS系)
母父Unbridled's Song(アンブライドルド系)
母母父General Meeting(ボールドルーラー系)

3着アドミラブル
父ディープインパクト(SS系)
母父シンクリ(ロベルト系)
母母父Tony Bin(グレイソヴリン系)

 今年のダービーは母父シンクリが1着3着。今年も血の連鎖があるとすればロベルト系の血が有望ではあるまいか。ロベルトの血は元々安田記念の狙うべき血でもあるので、ダービーで母父ロベルト系が1着3着したことで今年の安田記念におけるロベルト系の血の信頼度がより高くなったと言えるのではあるまいか。今年のロベルト系持ちは父タニノギムレットのブラックスピネルだけ。

ブラックスピネル
父タニノギムレット(ロベルト系)※
母父アグネスデシタル(ミスプロ系)
母母父SS
母母母父Riverman(ネヴァーベンド系) 

 母父が安田記念を勝っているアグネスデシタルというのも力になるやも知れん。母方にリヴァーマンが入ってるのはウオッカと同じ。勢いのある牝系でもある。ブラックスピネル→◎。