仁川…コース改修後は57㌔以上背負うと苦戦してまんな。

淀…ディサイファ勝っとるやないかい。

仁川…ディサイファだけやん。ダノンバラードですら3着。この2頭以外は全滅。

淀…ハンデより血やで。ディサイファはダンチヒ持ち。

仁川…まだハンデわからんが人気上位確実のアルバートロック、バウンスシャッセ、クルーガーの取り扱いを吟味しとこ。

淀…例え57㌔以上背負ても切るわけにはいかんやろ。アルバートロックはディープ×ヌレエフ系で一昨年の勝馬マーテイボロと似とるしな。2012年2着のダンツホウテイも母父ネレエフ。力の要る芝ではヌレエフは有用やで。

仁川…バウンスシャッセはオークス3着以降おかしなって、中山牝馬Sは勝ったがそのあと2走が競馬にならずで7ヶ月の休養で超巨漢ネーちゃんになって愛知杯撫で斬り。休養で馬が変わったというか本来の姿に戻ったというか。

淀…休養で本来の姿に戻ったとも言えるが次も愛知杯と同じ競馬ができるとは思いにくい。

仁川…なんでや。根拠は?

淀…愛知杯はやはり嵌まったんやないかと。前半36.2は然程速ないがマコトブリジャールが何を思たか早めに動いて先頭のオツウに競っていって前の組は息を息を入れたい時にペースが速なってしもた。結果、典型的な前総崩れの競馬になったんや。あんな競馬はそうないで。

仁川…確かに。秋山は何を思て向こう正面で動いたんでしょうなぁ。あれで掛かり気味やったバウンスシャッセは折り合いついて脚溜めてれたようや。

淀…4角向いても馬群がバラけず前の組が止まりだして他の差し馬は行き場なくしてしもたりもしてたしな。外に出したバウンスシャッセの脚色だけが目立ったんはその為や。あの追い込みは客体条件によるところが大きい。

仁川…なるほど。ほなバウンスシャッセ切りますか。

淀…切るとは言うてない。渋化はあかんがタフなコースでこその馬やからな。中京だけやのうて中山の重賞も勝ってる馬をここで切ることはできまへんわ。ゼンノロブロイでフェアリーキングも入っとるしな。ただ、前走みたいに何もかもバウンスシャッセに好都合なことばかり起こるレースが2度続けてあるとは思えんのや。押さえまでや。

仁川…クルーガーは昇級初戦やが京成杯タイム差なしの3着があり昇級は形だけ。戦績からも力の要る芝向きは明らか。母父が安田記念2着のディクタット。マイラーというよりスプリンター色強いのにクルーガーはそこそこのスタミナありまんな。

淀…母父ディクタットはインリアリティ系のスピード血統やが母父がサドラーズウェルズというのがミソや。クルーガーは母母父にズルムーが入っとるしタフな中距離はベストやないかと。

仁川…人気馬3頭で切れそうなんおりまへんなぁ。

淀…敢えてどれか切れと言うならバウンスシャッセ、かな。たぶんよう切らんが。