仁川…オルフェーブルを信用するか否かが全てや。メンコを外したオルフェを信用して心中馬券にするか、保険をかけるか
淀…オルフェを軸にする、せんに関わらず、今年の宝塚はキングマンボ系が鍵を握っとる

父キンカメ
母父トニービン(グレイソヴリン系)
母母父ノーザンテースト(ノーザンテースト系)

父キンカメ
母父SS
母母父Nureyev(ヌレイエフ系)

父キングズベスト
母父Platini(ズルムー系/ダークロナルド系)
母母父Sure Brade(シャーペンアップ系/ネイティヴダンサー系)

父キンカメ
母父タマモクロス(フォルティノ系/グレイソヴリン系)
母母父ニホンピロウイナー(ハビタット系/サーゲイロード系)
キングマンボ系、取り分けキンカメは東京根幹距離向きやが、トゥザグローリーはJC大敗して、有馬記念2年連続3着やしなぁ。ルーラーシップもAJCを勝っとる。“キンカメ=東京”とは決めつけられん御時世になりましたな
仁川…スプリントGⅠの勝ち馬まで出しよりましたからな。キンカメへの固定観念は拭い去っとかんとあきまへんな
淀…オルフェが万全なら、この2頭に勝ち目はないがロベルト系3頭が7歳の今年はキングマンボ系の連絡みも有りそうや
仁川…トゥザグローリーとルーラーシップ。今年もどちらかは馬券になりそやけど、先着するのはどったやろ� トゥザヴィクトリーとエアグルーヴの争いでんな
淀…母父SSと母父トニービンの争いでもおます。トゥザグローリーは前傾ラップの競馬は苦手やし暑さに弱い感じもある。ルーラーシップはGⅡのAJCを勝っとるとは言え、GⅠで勝ち負けになるのはやはりJCやろ。香港帰り初戦で攻めが軽いのも気掛かりやし
仁川…トゥザグローリーは内回りの鳴尾記念で2番手から押し切りよったで
淀…内回りでも遅いペースやったから、あまり評価できんな。前傾ラップの宝塚記念ではトゥザグローリーは厳しいやろ
仁川…有馬ではトゥザグローリーに先着を許したルーラーシップやがこっちのほうが阪神内回り2200に向いてるように思える。AJCCの快勝は重要やろ
淀…そうとも言えん。AJCCも遅いペースやったからな。ペースの速かった日経賞では連にも絡めんかった。ネコパンチに逃げ切らたくらいやからな。有馬は半年ぶりやったからトゥザグローリーとのグランプリコース適性の差が出たわけやない。ないが、有馬もおっそいペースやった。前傾のスタミナ寄りの流れになってたらルーラーシップもトゥザグローリーも着順はもっと下やったやろ
仁川…やはりスタミナ寄りの宝塚では軸にはしにくいな
淀…あくまでもヒモ争いまでや
仁川…第3のキンカメ=ヒットザターゲットはどないや。母はラティール。トゥザグローリーやルーラーシップと比べると牝系はグレードダウンやが
淀…1勝するのに7戦を要した雑草タイプや。未勝利勝ちすると500万は1戦目で勝ち、1000万→1600万も連勝。初重賞の中日新聞杯4着も3着ダノンバラードとハナ差の4着。そしてオープン特別→新潟大賞典と連勝。相手強化する毎に強くなっていっとる。新潟大賞典では中日新聞杯で先着されたダンツホウテイ、ダノンバラードを一蹴しよったからな。今回の相手強化はこれまでの比やないが不安よりも楽しみが大きい魅力一杯の1頭や
仁川…エラい推さはりますな。ローカルでしか走れてないのが気になるが
淀…ローカリストのレッテルはまだ早いで。京都や東京のパンパン高速芝では買い辛いが、梅雨の阪神内回りなら、この相手でも好勝負しよりまっせ。母父がフォルティノ系グレイソヴリンでもタマモクロスでっさかい、スタミナ寄りの阪神内回り2200なら問題おまへん
仁川…母方にグレイソヴリン系を持つ馬が馬券に絡むレースでもあるしな
淀…人気薄の大駆けがないキンカメではおますがヒモで拾とく値打ちはおます
仁川…さて、キングズベストのエイシンフラッシュでっけど。なかなか勝ちきれん競馬が続いとりますが
淀…年齢を重ねる毎にエイシンフラッシュが欧州的なスタミナ型に純化しつつある事がわかるやろ。昨年は阪神内回りの大阪杯3着→春天2着→宝塚3着→秋天6着→JC8着→有馬2着。東京のGⅠで凡走して直線の短い中山や内回りのGⅠで馬券になっとる
仁川…ダービーで見せた上がり32.7の瞬発力をどう見るんや
淀…ドイツダービー血統はノーザンダンサー系のような欧州独特の重厚さだけやなく、東京の軽い芝にも対応できる柔軟性があるんや。3歳時にはそれが前面に出てたと解釈しとる。皐月賞3着→ダービー1着で東京2400型と決めつけてしもたからその後の評価を間違うたんや。エイシンフラッシュの基本はパワーとスタミナでおます。軽い芝でのスローの瞬発力勝負より、力の要する芝での前傾ラップ戦=スタミナ勝負でこそのエイシンフラッシュでおます。春天2着も稍重でおました。3歳時でも阪神内回り2000のエリカ賞→中山2000の京成杯を連勝して欧州スタミナ型の本質は垣間見せてたんや。それに、今回、異系の母父を持つのはオルフェとエイシンフラッシュの2頭だけや
仁川…また“異系”でっか。大雑把すぎまんな
淀…大雑把すぎひんで。ヒシミラクルの父、ツルマルボーイの母父であるサッカーボーイはファイントップ系やがファイントップはゲインスボローを経由してベイロナルドに行き当たる。ホットシークレットの母父タイテエムもハイペリオン系やからゲインスボローを経由してベイロナルドに行き当たる。エイシンフラッシュの母父プラティニもゲインスボローは通らんがベイロナルドに行き当たる。ダークロナルド系と言われるが、ダークロナルドの父がベイロナルドや
仁川…大系統ハンプトン系でんな。範囲デカすぎまんな
淀…父ファイントップ系のヒシミラクルが勝ち、母父ファイントップ系のツルマルボーイが2年連続2着になり、母父がハイペリオン系タイテエムのホットシークレットが3着に逃げ粘ったレースや。皆、ベイロナルド系の血脈を持っとるんや
仁川…昨年の覇者アーネストリーは7歳になり、不安が拭いきれんオルフェ。ブエナビスタもおらん。エイシンフラッシュが勝てる客体条件は確かに揃っとるが
淀…主体条件=血統的条件も揃っとるで。今年の宝塚記念の『馬券になる血』は“ハンプトン系”でおます

仁川…ハンプトンていつの馬�
淀…1872年生まれでおます
仁川…・・・・
淀…母父ディクタスのステイゴールドが2頭の勝ち馬を出しとる事も重要や
仁川…宝塚記念の『馬券になる血』を“ハンプトン系”とか言うつもりやおまへんやろな
淀…今年の大レースは“異系”に拘らんと当たりまへんで。ダービーの1、2着馬も母母父が異系やったことを忘れたらあきまへん。今年の宝塚は“ハンプトン系”を持つ馬を狙いまっ

Hampton(1872)
-Bay Donald(1893)
--Bayardo
---Gainsborough(1915)
----Artist's Proof
-----Fine Art
------Fine Top(1949)
-------Sanctus
--------Dictus※
---------Soccer Boy※
----Hyperion(1930)
-----Aureole
------Saint crespin
-------タイテエム※
--Dark Donald(1905)
---Herold
----Alchimist(1930)
-----Birkhahn
------Literat
-------Surumu(1974)
--------Platini※
◎
