穴のあいたバケツ
現在の中2の授業では、学校の進度は完全に無視して、1年の最初から復習をしています。理科は36単元、数学は103単元ですが、今日は数学の6単元を復習しました。
正負の数の計算などは、絶対に落としてはいけない問題ですが、見事に落としまくっています。細かく途中式を見てみると、いたるところで変な自己流に走っており、それが原因で計算ミスをやらかしていたり、自分で書いた字が汚すぎて読み間違えたりしています。『中2だからこれくらいはできるだろう』なんて勝手に思っていた自分は完全に甘かったです。
今日のアドバイスは、「途中式は、間違えた時に確認できるようにキレイに書くこと」でした
生徒たちも状況のまずさに気づいてくれたようで、かなり真剣に取り組んでいました。しばらくはこうした基礎の基礎に力を入れていきます。一方で、できる子はどんどん先に進ませます。
正負の数の計算などは、絶対に落としてはいけない問題ですが、見事に落としまくっています。細かく途中式を見てみると、いたるところで変な自己流に走っており、それが原因で計算ミスをやらかしていたり、自分で書いた字が汚すぎて読み間違えたりしています。『中2だからこれくらいはできるだろう』なんて勝手に思っていた自分は完全に甘かったです。
今日のアドバイスは、「途中式は、間違えた時に確認できるようにキレイに書くこと」でした

生徒たちも状況のまずさに気づいてくれたようで、かなり真剣に取り組んでいました。しばらくはこうした基礎の基礎に力を入れていきます。一方で、できる子はどんどん先に進ませます。
人間牧場② 牧場主とホームレス
その牧場の近くには、大きなショッピングモールがある。ジャスコがあって、マクドナルドやスターバックスや日高屋があって、ニトリやヤマダ電機やユニクロや、その他数十店舗のショップがあるような、ごく普通のショッピングモールである。
ある時、一人のホームレスがショッピングモールに住み着いた。ショッピングモール内に十数ヶ所あるゴミ箱には、毎日たくさんの食べ物が捨てられる。だから、最初のうちは簡単に食べ物を見つけることができた。
しかし、すぐに苦情があり、ショッピングモール内のゴミを当てにすることができなくなった。ショッピングモールで食べ物が得られないとなると、食料はほとんど集められなくなった。その町はショッピングモールの城下町のような地域で、町の生活基盤はすべてショッピングモールに集約されている。隣町から車でやってくる人も多い。
ショッピングモールから締め出されたホームレスは、町に数軒あるコンビニのゴミ箱を巡回し、ゴミを漁るようになった。しかし、なにぶん小さな町なので、そのような行為はとても目につく。コンビニのゴミ箱は店内に設置されるようになり、食べ物を集めることは再び難しくなった。かといって、家庭用のゴミを漁ることはとてもできない。店舗のゴミを漁ることよりも、住民の怒りや拒否反応が大きいからだ。
ホームレスは生活に窮した。あてどもなく歩いていると、牧場があった。牧場の飼料置き場には、まだ新しいリンゴやキャベツがあった。ホームレスはそれを食べた。あまりにお腹が空いていたので、夢中になって食べた。夢中になりすぎたせいで、牧場主にじっと見られていることに気がつかなかった。
ホームレスは反射的に目を伏せ、子ウサギのように身を縮めた。その手にはまだリンゴが握られている。ホームレスは逃げるようにして飼料置き場から去った。去りぎわに、チラリと牧場主の方を見ると、彼は何事もなかったかのように動物の世話をしている。ホームレスが牧場から出ていくのをろくに確認もせず、馬に干し草を与えている。
翌日、ホームレスは再び牧場の飼料置き場に行ってみた。昨日見つかってしまったので、もう飼料置き場に食べ物はないかもしれない。
しかし、飼料置き場には昨日と同じように食べ物が置いてあった。ホームレスは、昨日と同じように食料を食べた。そんな日が何日も続いた。ときどき牧場主に見つかることもあったが、牧場主は相変わらずホームレスを気にする様子がなく、ごく普通に仕事をしている。
ある時、一人のホームレスがショッピングモールに住み着いた。ショッピングモール内に十数ヶ所あるゴミ箱には、毎日たくさんの食べ物が捨てられる。だから、最初のうちは簡単に食べ物を見つけることができた。
しかし、すぐに苦情があり、ショッピングモール内のゴミを当てにすることができなくなった。ショッピングモールで食べ物が得られないとなると、食料はほとんど集められなくなった。その町はショッピングモールの城下町のような地域で、町の生活基盤はすべてショッピングモールに集約されている。隣町から車でやってくる人も多い。
ショッピングモールから締め出されたホームレスは、町に数軒あるコンビニのゴミ箱を巡回し、ゴミを漁るようになった。しかし、なにぶん小さな町なので、そのような行為はとても目につく。コンビニのゴミ箱は店内に設置されるようになり、食べ物を集めることは再び難しくなった。かといって、家庭用のゴミを漁ることはとてもできない。店舗のゴミを漁ることよりも、住民の怒りや拒否反応が大きいからだ。
ホームレスは生活に窮した。あてどもなく歩いていると、牧場があった。牧場の飼料置き場には、まだ新しいリンゴやキャベツがあった。ホームレスはそれを食べた。あまりにお腹が空いていたので、夢中になって食べた。夢中になりすぎたせいで、牧場主にじっと見られていることに気がつかなかった。
ホームレスは反射的に目を伏せ、子ウサギのように身を縮めた。その手にはまだリンゴが握られている。ホームレスは逃げるようにして飼料置き場から去った。去りぎわに、チラリと牧場主の方を見ると、彼は何事もなかったかのように動物の世話をしている。ホームレスが牧場から出ていくのをろくに確認もせず、馬に干し草を与えている。
翌日、ホームレスは再び牧場の飼料置き場に行ってみた。昨日見つかってしまったので、もう飼料置き場に食べ物はないかもしれない。
しかし、飼料置き場には昨日と同じように食べ物が置いてあった。ホームレスは、昨日と同じように食料を食べた。そんな日が何日も続いた。ときどき牧場主に見つかることもあったが、牧場主は相変わらずホームレスを気にする様子がなく、ごく普通に仕事をしている。
人間牧場①
その牧場には何人かの人間がいる。
人間といっても、牧場の従業員ではなく、観光客が見物するための動物として存在している。
その人間たちは、自らの意思でここにやってきた。ホームレスだった人間、学生だった人間、会社員だった人間など、出身は様々だ。共通していることは、生きていくのが面倒になった人間だということだろう。
彼らは柵の中を歩き回ったり、寝っ転がったり、ぼんやりと何かを見つめたりしている。この牧場にいれば、生きていくための食べ物を与えてもらえるし、家(小屋)だってある。出ていきたければ、いつでも出ていける。
見物客からひどい事を言われることもある。「ああなったらおしまいだ」とか、「恥ずかしくないのか」とか、「何が楽しくて生きているんだろう」などと言われたりする。
しかし、牧場の中にいる人間たちにとっては、何がおしまいで、何が恥ずかしくて、何で楽しく生きなくてはならないのかかが理解できなかった。
もちろん、このような存在でいることが、世間から軽蔑されることは認識している。しかし、自分たちを軽蔑する見物客と、自分たちとの間に、どれほどの違いがあるのかが分からなかった。
牧場でブラブラしているとはいえ、それは一つの職業だと見ることもできる。自分たちが牧場にいることで、観光客が集まり、牧場の売上に貢献できている。給料は支払われないが、食べ物と家さえ与えてもらえれば、それだけで十分である。一応は、ギブ・アンド・テイクが成立している。
目的も無く生きているから軽蔑されるのだろうか?
努力をしていないから軽蔑されるのだろうか?
世間の価値観に従わないから軽蔑されるのだろうか?
牧場人間たちには、それがいまいち分からない。分からないからこそ、ここにやって来たのだ。
人間といっても、牧場の従業員ではなく、観光客が見物するための動物として存在している。
その人間たちは、自らの意思でここにやってきた。ホームレスだった人間、学生だった人間、会社員だった人間など、出身は様々だ。共通していることは、生きていくのが面倒になった人間だということだろう。
彼らは柵の中を歩き回ったり、寝っ転がったり、ぼんやりと何かを見つめたりしている。この牧場にいれば、生きていくための食べ物を与えてもらえるし、家(小屋)だってある。出ていきたければ、いつでも出ていける。
見物客からひどい事を言われることもある。「ああなったらおしまいだ」とか、「恥ずかしくないのか」とか、「何が楽しくて生きているんだろう」などと言われたりする。
しかし、牧場の中にいる人間たちにとっては、何がおしまいで、何が恥ずかしくて、何で楽しく生きなくてはならないのかかが理解できなかった。
もちろん、このような存在でいることが、世間から軽蔑されることは認識している。しかし、自分たちを軽蔑する見物客と、自分たちとの間に、どれほどの違いがあるのかが分からなかった。
牧場でブラブラしているとはいえ、それは一つの職業だと見ることもできる。自分たちが牧場にいることで、観光客が集まり、牧場の売上に貢献できている。給料は支払われないが、食べ物と家さえ与えてもらえれば、それだけで十分である。一応は、ギブ・アンド・テイクが成立している。
目的も無く生きているから軽蔑されるのだろうか?
努力をしていないから軽蔑されるのだろうか?
世間の価値観に従わないから軽蔑されるのだろうか?
牧場人間たちには、それがいまいち分からない。分からないからこそ、ここにやって来たのだ。
