不況不況というけれど | Masahiro Yamazakiのブログ

不況不況というけれど

就職率低下や売り上げの悪化、税収の減少などについて話すとき、「景気が回復してくれれば…」なんて意見をよく聞きますが、いつも違和感を覚えます。


「景気が回復してくれれば」と言う人は、日本経済や世界経済が一時的な病気にかかっていて、その病気が治れば景気も良くなるっていう風に考えているように思うのですが、病気にかかってるんじゃなくて、体質が変化したのだと捉えるべきだと思います。


ちょっとした病気の部分もあるかもしれませんが、体質変化によるインパクトに比べればかなり小さな影響だと思うので、景気”回復”を願うのは見当違いだと思います。


ネット社会の到来によって、現在は富の再分配が行われていると思います。社会の流動性が低い時代は、固定化された力関係にしたがって富が配分されていくため、一度生じた格差が埋まることはなかなか無かったと思います。日本はたまたま格差の幅が小さい時代(一億総中流と言われた時代)を経験したため、かつて平等な時代があったと考えてしまうのかもしれません。


しかし、ネットがもたらした社会の流動化は、既得権益を持つあらゆる組織を巻き込み、小さな組織でも大企業が独占している(もしくは気付いていない)市場に割り込むチャンスを与えてくれていると思います。そんな大チャンスが今まさに到来しているのに、「格差社会が進んでいる…」などと言ってしまっているのは、もったいないことだと思います。人類史上、今ほど個人の影響力が高かった時代は無かったと思います。


現在の状況を体質変化(チャンス)だと捉える人は積極的に行動しますが、病気(早く過ぎ去ってほしいもの)と捉えている人は、何かが来るのを(あるいは過ぎ去るのを)ひたすら待っているだけのように思います。