千利休 無言の前衛
町にひそむ無駄なもの、意味不明なもの、面白いものを見つけ出し、それをクローズアップして面白がることを路上観察学と呼ぶそうです。そんな路上観察学を愛する筆者が、千利休の茶の湯について語っているのが本書です。
千利休や茶の湯というと、どこか老人的でワクワクとは無縁な印象を受けます。しかし千利休という人は、お茶や茶器やその周辺物のさりげなく面白い部分を見つけ出し、ひとつの思想にまで昇華させました。普通は見過ごされがちなものに着目し、それを面白がる感性こそが利休の茶の湯にもつながるそうです。
ところで、筆者が紹介した路上観察学なるものに非常に興味を持ちました。「ブラタモリ」「ちい散歩」「モヤモヤさまぁ~ず」「ぶらり途中下車」など、路上観察学に通底する番組は数多くあります。もしも利休が生きていれば、そういう番組を面白がって見ているかもしれません。
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