カレーについて
インドカレー屋でランチセットを注文した時のこと。
ランチセットには3つの小鉢がついていた。メニューの説明によると、2つの小鉢はカレーで、もう一つはスープであるとのことだった。
さすがはカレー専門店だけあって、2種類のカレーと1種類のスープはそれぞれおいしい。1種類のスープは、ココナッツベースで酸味と辛味がきいたスパイシーなものだった。とろみとコクがあるので、「このスープをごはんにかけたらカレーみたいだね」などと話していた。
と、重要な事に気がついた。カレーとスープの境界線はどこなのか。いやむしろ、カレーの定義とは何なのかという事である。
すぐにインターネットで調べてみると、カレーという食べ物が実に大雑把な定義であることが分かった。いくつかのスパイスを使って肉や野菜などと煮込んだスープのことらしいが、スパイシーなスープ=カレーという説明ではどうしても納得がいかない。スパイシーなスープであっても、ごはんに合わなければカレーではない気がする。しかし、ごはんに合うかどうかなどは好みの問題なので、問題の解決にはならない。
あれこれ考えている間にカレーとスープを食べ終えた。結局、「自分がカレーだと思えば、それはカレーである」と思うことにした。簡単に定義付けできないということは、それだけ奥深いということでもある。また一つ、カレーへの畏敬の念が強まった。