堕落論・日本文化私観
- 堕落論・日本文化私観 他二十二篇 (岩波文庫)/坂口 安吾
- ¥735
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親友に紹介してもらった本です。かなり面白かったです。終戦直後に書かれた項が興味深かったので、主観を交えてまとめてみます。
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日本の美徳は耐乏、忍苦の精神だとされているが、それのどこが美徳なのか。貧しさや不便を我慢できないところにこそ進歩が起こるのだ。機械に頼って勤労精神を忘れるのは亡国のもとだとか、額に汗して働かない人間はダメな奴だとか言われるが、そのような精神によってもたらされたのは大敗戦であった。
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軟弱だと決めつけていたアメリカ文化は、日本の誤った精神主義文化を徹底的に打ちのめした。しかし、日本人は真の敗戦理由を理解しようとはしない。戦争責任を軍部や天皇制に押しつけているが、これは国民性が招来したものだ。
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日本人は偽りの美徳を掲げ続ける。犯罪率が少ないのは日本人が善良だからではなく、偽りの美徳にがんじがらめにされているからだ。このような社会では、人性の正しい開花は望むことができない。人間の正しい光は永遠に閉ざされ、真の人間的幸福も、人間的苦悩も、すべて人間の真実なる姿は日本を訪れる時がないだろう。
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