大槌町教委は現在の小学校全5校、中学校全2校を2017年度に小中一貫1校に統合する方向で検討に入った。同町は少子化に加え、東日本大震災による町外転出で児童生徒数が減少。町教委は同じ仮設校舎で学んでいる4小学校を13年度に統合、小中一貫2校に再編する方針を打ち出していたが、両校間の生徒数に大きな開きが生じると見込まれ、さらに踏み込んで町内1校体制にする考えだ。

 町教委の当初計画では同じ仮設校舎で学んでいる大槌、大槌北、安渡(あんど)、赤浜の4小学校を12年度からひとまとめにして学級編成する実質的な統合を経て、13年度に正式統合。15年度から統合小学校と大槌中による町方(町中心部)地区一貫校、吉里吉里小と吉里吉里中による吉里吉里地区一貫校の2校へと移行する考えだった。

 しかし町教委によると、17年度の児童生徒は町方地区が596人(小学校399人、中学校197人)に対し吉里吉里地区は130人(小学校73人、中学校57人)と見込まれ、吉里吉里小では複式指導の必要も生じるため、統合の検討に入った。統合したおおつち学園小・中(仮称)の場所は、町が復興基本計画で文教拠点に位置付けている同町大槌の沢山地区が有力視される。

 町教委の伊藤正治教育長は「実施年度は目安だが、複式指導が発生するため学習環境改善へ学校再編は議論しなければならない問題。地理的にもスクールバス通学が可能なので、前向きに話し合っていきたい」と理解を求める。

 町教委は27日午後7時から吉里吉里中で、29日には午前10時半から吉里吉里中、午後1時半から町中央公民館で地域懇談会を開く。