目標に向かう "ヤツ" | flat3 football club 監督日記

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街の片隅で細々と活動しているU-15のサッカークラブでした。

できるだけボールを蹴らずにサッカーが上達する方法をさがしていました。

今は「教えない指導」「教えない教育」の布教活動中です。


『決まりました』

1年前に
高校卒業後に「浪人」という選択をしたヤツから電話があった

「浪人」を選択したということは人づてに聞いていた

その時は
まったく「心配」にならない自分がいて
そして今
まったく「心配」していなかった自分に気づく

もちろん
無関心だったということではなく
その逆で
僕が心配をする必要などないヤツだという確信があったから


学校のテストの点数で「人」を判断する悪癖があった12歳の彼は、その悪癖をきれいに洗い流してただただ優しい15歳の男になって新しい進路に向かった


電話の向こう
しっかりとした口調で自分の目標を口にする彼にかける言葉など もう何もない

『アルバイトをして少しでも家計を助けます』
という彼に僕はひとつだけアドバイスをした

「アルバイトの給料は "遊び" に使え。お前は時々 あの優しいお父さんが嬉しくなるようなウソをうまくついてお金を送ってもらえ」と


「中学生の時はキツいことをいっぱい言ってごめんなさい」

電話が切れている事を確認してから、スマホに向かって頭を下げたのでした。