隣の席に、2歳くらいの女の子と若いお母さんが座った
お母さんに話しかけるその女の子の声が少し大きかった
そのお母さんは すかさず
『バスの中だから小さな声でお話をして。みんなに迷惑になるからね』
と、笑顔のままその女の子の耳元で諭した
その女の子は素直にうなずき、声のボリュームを下げた
しばらく走っていると、その女の子はお母さんのひざの上に座ろうとした
その時もまたお母さんは笑顔のまま女の子の耳元でその女の子を諭した
『バスが急に止まった時に危ないから、今は我慢して椅子に座っててね』
また女の子は素直に応じた
親が我が子を「しつける」って、こういうことなんだと思う
女の子はずっと笑ってた
お母さんもずっと笑顔のままだった
僕がバスを降りる時
その女の子は僕の方を見て笑いながら手をふってくれた
めったに乗らないバスに乗ったら
ものすごくいい景色に出逢えた。