『優しくなろう』 | flat3 football club 監督日記

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街の片隅で細々と活動しているU-15のサッカークラブでした。

できるだけボールを蹴らずにサッカーが上達する方法をさがしていました。

今は「教えない指導」「教えない教育」の布教活動中です。

トレーニングをする時、グラウンドがぬかるんでいる可能性がある時はスパイクを履かずにトレーニングシューズを履くように伝えてある。

使わせてもらっているグラウンドへのダメージをできるだけ少なくしたいから。

昨日、トレーニング1時間前に雨が降った。

トレーニングを始めた時にスパイクを履いている子とトレシューを履いている子が半々だったので、その半々でグループを作って "チームワーク" を必要とするリフティングメニューを6項目ほど与えてみた。

6項目とも先にクリアしたのはトレシューを履いたグループだった。
足元が滑るから "やりにくい" はずの、トレシューを履いたグループだった。



『優しくなろう』
って言い続けてる。
チームの初トレーニングの時からずっと言い続けてる。

人に対してだけじゃなく、物に対しても自分に対しても優しくなれないとチームスポーツは出来ないと思ってるから。

監督やコーチや親に言われなくても「グラウンドを傷つけちゃいけないから」と感じられるようにならないとサッカーは出来ない。


トレシューのグループはお互い足元が滑らないようにボールをパスしてた。
相手が取りやすい所にパスしてた。
お互いがいちいち確認しなくても、相手のことを考えながらパスしてた。

相手に気づかれる優しさは本当の優しさじゃなくて、相手が気づかないうちに終えるのが本当の優しさ。



スパイクを履いてるから足元が滑らずにボールコントロールがしやすいはずのグループはメニューをクリアできなかった。



ほんの少しの差なんだと思う。

「優しさ」の、ほんの少しの差なんだと思うけど、ほんの少しの差に気づけない子がグループになってしまうと、その差がとてつもなく大きな差になってしまう。

グラウンドに対しても優しくなれたグループがクリアできたメニューを、グラウンドに対する優しさを持てなかったグループはクリアできなかった。

絶対に偶然ではない出来事。

誰かに言われないと "優しさ" を意識できない小学生を、誰にも言われなくても無意識に "優しく" できる高校生に育てるのがウチのチームの目標。



『優しくなろう』と、もう一度言う。