「それぞれ」 | flat3 football club 監督日記

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街の片隅で細々と活動しているU-15のサッカークラブでした。

できるだけボールを蹴らずにサッカーが上達する方法をさがしていました。

今は「教えない指導」「教えない教育」の布教活動中です。

聴覚に障害がある子が点(た)ててくれたお茶をいただく機会に恵まれた。

1年半前、最初に会った時の彼女は誰に何を聞かれても消え入るような声で『うん』と言うだけで、自分から誰かに話しかける事は皆無だった。

"聞こえづらい" だけの彼女を "聞こえない" と周りの人が決めつけて接してしまっていたから。

それが今では……

彼女を黙らせることに周りの人たちが苦労をするほど、大声でみんなを笑わせている。



子供の成長の速度は、他人と比べても意味は無いように思う。
隣の子と比べて劣っている所ばかりに気を向けるよりも、その子自身だけを見て出来ている所を伸ばしてあげればいいように思う。

「それぞれ」という言葉を忘れてはいけない "時期" なのだと、つくづく思う。



途中、たどたどしい場面はあったけど、必死におぼえた作法でお茶を点(た)てる 彼女を見ていて、心がざわついた。

比べたら劣っている所は、ある。
でも、そんな事より、出来ている所の方がもっといっぱい、あった。

「成長」は「競争」じゃない。

それぞれの子がそれぞれのスピードで伸びていければいいのだと思う。



『おい、オヤジ!もっと修行に励め!』
と彼女からのメッセージか。