『愛と哀しみの果て』

原題:Out of Africa

 

1985年製作/アメリカ映画/上映時間:161分

 

監督:シドニー・ポラック

出演:メリル・ストリープ

   ロバート・レッドフォード

   クラウス・マリア・ブランダウアー ほか

 

1937年に出版されたアイザック・ディネーセンの自伝小説を『追憶』などのシドニー・ポラック監督が映画化したラブロマンスです。

主演は現在公開中の『プラダを着た悪魔2』が絶好調のメリル・ストリープと、昨年惜しくも亡くなられた名優ロバート・レッドフォード。

1986年・第58回アカデミー賞において、11部門にノミネートされ、作品賞、監督賞など計7部門を受賞。(メリル・ストリープはノミネートされましたが受賞ならず・・・)

 

あらすじ

 

デンマークに住む令嬢カレン(メリル・ストリープ)は莫大な財産を持つ独身女性。やがて彼女はスウェーデン人貴族のブロア・ブリクセン男爵(クラウス・マリア・ブランダウアー)と結婚することになり、彼女の所有する農園があるケニアへと旅立つことに。ケニアの地で結婚式を挙げ、幸せな新婚生活を迎えるかに思えたカレンだったが、農園経営の方針を巡って夫ブロアと対立。そんなある日、彼女はデニス(ロバート・レッドフォード)という冒険家の男に出会い・・・。

(BS10ホームページより)

 

本日6月22日はメリル・ストリープ、77歳のお誕生日です。

お祝いの気持ちを込めまして主演作を紹介することにいたしました。(代表作がかなり多いので何を選ぶか迷いましたが)

 

HappyBirthday!

 

 

今さら、このようなことを書くのもアレなのですが、この作品がオスカーを受賞した第58回アカデミー賞はあからさまな”スピルバーグいじめ”が行われたことで(悪い意味で)歴史に名を残すこととなった年でした。

『JAWS/ジョーズ』、『E.T.』などの娯楽作で大ヒットを連発したスピルバーグ監督が、富だけでなく名誉も欲しいという気持ちで大ベストセラー小説を(この時代では類を見ない)オール黒人キャストで映画化したスピルバーグ初のドラマ作品『カラーパープル』がこの年の映画賞を総なめにしておりました。

 

・・・しかし、大金持ちのスピルバーグも黒人も大っ嫌いな当時のアカデミー賞協会は『カラーパープル』をガン無視。

本作同様の最多の10部門11ノミネートされましたがスピルバーグは監督賞候補から外されるという嫌がらせ。

結局なにひとつ賞を受賞できなかったことでアカデミー賞授賞式会場前で黒人の抗議活動が起こることにまで発展しました。

本作の監督のシドニー・ポラックは「本作は単なるメロドラマ。賞に値するのは『カラーパープル』」とスピルバーグを気にかけたコメントを残しておりました。

ちなみに余談ですが、スピルバーグ外しで空白になった監督賞の残り1枠に『乱』の黒澤明がノミネートされました。(『乱』でノミネートされてもな~)

 

・・・ですが、年月が経って今見返してみますと、正直な感想は人種問題に今ひとつピンとこない日本人の自分的には『カラーパープル』より本作の方が感動的でアカデミー賞にふさわしいように思いました。

もちろん『カラーパープル』が悪い映画とは思ってはおりませんが(でも、どうせなら『E.T.』で受賞して欲しかったですね)メリル・ストリープとロバート・レッドフォードという2大スターの競演、ジョン・バリーの美しい音楽、すばらしいアフリカのロケーションとシドニー・ポラック監督が謙遜するような映画ではないと思います。

 

ロバート・レッドフォード、もう活躍を観れないと思うと切なく感じます。えーん

本当にイケメンでカッコ良く、高い演技力。

本作でもその魅力が最大限に映されていると思います。

 

自立した力強い女性を演じさせたら絶対右に出るものがいないと言って過言ではないメリル・ストリープ。

『プラダを着た悪魔2』のPRで来日してくれたのが本当に嬉しかったです。

これからもすばらしい演技、楽しみにしております。

 

 

 

 

『プラダを着た悪魔2』は絶賛公開中です。