女性のクライアントさんには、必ずお話しすることなのですが、
ハイヒールを長時間はかないこと、パンプスも必要なときだけ、ということです。

理由は単純明快、人の身体はそれらを履くようにはできていないからです。

いや、フツーに苦もなく履けますよ、という声も返ってきそうですが、もう少し言うと、
身体はかかとを高くして姿勢を保つようにはできていない、のです。


大塚由洋 Structural Integration

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昨年夏から、全8回で受講した
マーク・カフェル博士のエニアグラム・ワークショップ。
終了後、消化期間を経て、いくらか落ち着きましたので、
経過記録として書いておきます。

マークの教えるエニアグラムがどんなものかは、
一緒に受講した篠田氏 がブログでわかりやすく書いてくれていますので、
興味のある方はそちらをご一読ください。


マーク自身、ロルファーであり、心理学博士なのですが、
ワークショップ初日に

「エニアグラムは心理学ツール」

であると言いました。


日本では、一般的なエニアグラムの認識は性格診断、タイプ分けです。
性格診断・判断も心理学といえなくもないですが、
ワークショップを通して学んだのは、決してそれだけのものではなく
優れた心理学ツールになり得るということです。

たとえばヨガがそうであるように、
本来の役割とは別の、その中のキャッチーな要素だけがいつの間にか
一人歩きして(させられて?)、希薄になり伝わっている感じです。

まあ、それだけ難解であり、グル(導師)も少なく、ということでしょう。

もうひとつわかったことは、マークの頭のいいこと :D
この人の頭の中にはどれだけ詰まっているんだ、と。
ただ、エニアグラムをワークショップで伝えるというのが、初めての試みらしく、
いささか段取りが悪かったのが残念。

どれだけ理解・熟知して、人に伝えることができても、
それだけではグルではないことはマークは当然知っていて、
わたしは可能な限りシェアしたい、という言い方をしていました。

以前にも書いたと思いますが、
マークが88年の人生で導師であると尊敬する人が2人いて、
それが、Structural Integration (Rolfing)の創始者アイダ・ロルフ博士と、
マークがエサレンでともに研究をしたフリッツ・パールズ博士です。

そして我が師、Emmettも限りなく近い高みにいると思わせる人物です。

さて、ぼくなりのエニアグラムの展開ですが、
まだまだこれから、使い物になるまでの道のりは長そうです。

ひとつの方向としては、このグラム(図)、
平面で考えていたら、罠にはまるぞ、という気がしています。

大塚由洋 Structural Integration

図式としては当然2次元、平面ですが、
立体的に考えてみたいな、と思います。
これは円より球で捕らえたほうが理解しやすいかな、と。

もしグルジェフが今の時代に生きて、3Dグラフィックスを使いこなしたら、
もう少し違う表現をするんじゃないかな、という気がします。
もちろん当時も書きようはあったと思いますが、
自由自在にポイントを動かすとなると紙の上では説明しづらくなります。

その上、グルジェフは導き方がわかっていたので、
平面図で基本だけ教えれば後はどうにでもなったわけです。

まあ、ぼちぼち、学んでいこうと思います。


では、また。







年の瀬なので、今年ストラクチュラル・インテグレーションが
マスメディアに取り上げられたものを集めてみました。
まだいくつかあった気がするのですが、憶えているものだけ。

これは最近の記事で11月16日付。

大塚由洋 Structural Integration
USATODAYの記事


  こちらは「New York Times」紙の10月6日付。

大塚由洋 Structural Integration
New York Timesの記事

アメリカでメジャーな情報番組(かな?)「the Today Show」 でも紹介されました。
このときに出演したのは、上記のNYTの写真の方と、
Rolfing界では重鎮的存在のJan Sultanです。

古くから統合医療に取り組む医師として、日本でも
「ナチュラル・メディスン」や「癒す心・治る力」などがロングセラーの
アンドルー・ワイル博士のロルフィング推奨記事も今年1月に記事が出ていました。
Andrew weil博士の推奨記事 (抜粋)


しかし、今年は急にメディアに取り上げられることが多くなったなあ、
と思ってみていたのですが、考えてみると、
Barefoot Runningのムーブメントも影響しているのかもしれません。

今年の1月に発表された、カリフォルニア大学のLieberman教授の論文以降、
かかとで着地しない走法が一部のランナーの間で盛り上がりを見せています。

細々と信仰者?を増やしてきたBarefoot(=Forefoot)Runningですが、
ここに来て有名大学の教授から後押ししてもらった形。
ランニングシューズメーカーにとっては一大事で、
オーバープロネーションなどランニング障害の数々がかかとを保護する
シューズにあるという結果が示されました。
ランニングシューズなど履かずに、裸足(Barefoot)で走れ、と。

まあ、いきなり裸足は無理ですが、徐々につま先着地へフォームを移行
していくことは、長距離を走るランナーや、生涯、長くランニングを楽しみたい
ランナーにとっては十分価値のあることです。

そのためには、厚くクッション性能に優れ、アーチがサポートされた
いまどきのハイテクランニングシューズではなく、
なるべく薄く柔らかで、平らなソールのシューズが適しています。
裸足感覚を謳った、ナイキのフリーなんてのもありますが、
あれはまたちょっと違うんですけれどもね。

人が運動をする時にどんな動きが自然で、身体に負担をかけないのか。
ロルフィングにはずっと当たり前だった考え方が、
ランニングの分野から注目され始め、身体構造のあり方、機能性などに
関心を持つ方が増えてきたのかな、と思います。


日本でも「Tarzan」や、誌名は忘れましたが女性誌に取り上げられたりしました。
が、海外の紹介に比べて、まだまだ扱いは小さいですね。

近年、国内のストラクチュラル・インテグレーション の施術者が増え始めているので、
徐々にですが知名度も上がってくると思います。

ぼくの通ったGSIは、まだ日本でのトレーニングクラスを開講していないので、
GSIブランドで施術をしたい場合は渡米する必要がありますが、
RIは不定期ですがすでに日本でもクラスを開催しています。
「ロルファー」を名乗って施術をしたい場合は、RIに通う必要があります。

まあ、養成校は数あれど、どこもアイダ・ロルフ博士のレシピの下に、
ベーシック10を学ぶというところは変わりありません。


健康を考える時に、人間としての自然さを考えるのは大切なことです。
”自然”という言葉を使うこと自体、そして自然を意識せざるを得ない状況こそ
不自然なんだという意見もありますが、いまさら戻れないところまで
文明は発展してしまっています。

中途半端な自然や環境啓蒙活動は所詮起業のプロパガンダでしかないわけですが、
それに踊らされないためにも、自分の中を出来るだけ自然に保ちたいものです。

もちろんカラダだけでなく、はたまた食事だけでなく、生活習慣だけでもなく、
全てがバランスされ、調和された時に人は一番生きやすいのだと思います。

2011年の目標のなかに、ちょっと自分のことを考える時間、機会を
取り入れてみませんか?


では、また。