本当は今日10月4日は名古屋でピリスを聴いていたはずの日でした。

今頃、幸福な余韻に包まれて名古屋の街を歩いているはずでした。

 

健康上の理由で来日中止という報を受けたときに、ご年齢もご年齢だから「もう聴けないんだなぁ」とある程度覚悟しました。

 

11月2日に、今度は名古屋ではなく東京のサントリーホールで1回きりのコンサートをやると聴いて、ひとたび諦めていただけに、これは心底嬉しかったです。

 

でもチケットが入手できるのだろうか・・・という心配もありました。

 

昨夜、名古屋の友人と美酒・美食の楽しい一夜を過ごして朝8時の新幹線で東京に戻り、ついさっきまで仕事に打ち込んでおりました。ふとメールを見ると届いてました。

おめでたい紅色の「当選」

 

 

なんともいえない幸せな気持ちがじわじわと湧き上がってきました。

心の中でシャンパンの泡がプツプツプツっと湧き上がってくるような感情がメールを見たときから続いています。

 

きっと一生忘れられないコンサートになると思います・・・

 

今日は、まだまだ仕事しなければいけないんですが、仕事場にシューベルトの歌曲はありません。

ぱっとデスク横のCDを見るとホリガーのシューベルトの交響曲全集がありました(右端)。

今日は(今日も)ずっとゲルギエフのパルジファルを聴いておりましたが、今、3幕の一番いいところなので、ひとまず

最後まで聴いてからチェンジしようと思います。シューベルトの5番なんか幸せな気持ちを増幅してくれそうでいいですね。

何かの動画でグールドがピアノで5番の第一主題を弾きながら気持ちよさそうに歌っていたシーンがよみがえります。

 

一昨日、アファナシエフのテンペストについて触れたら、コメントを寄せてくださった方がアファナシエフのシューマン・クライスレリアーナについて教えてくださいました。

私は(おそらく多くの人も)アルゲリッチの「子供の情景」と「クライスレリアーナ」のカップリングされたアルバムにノックダウンされたくちなので、これを聴いちゃうと、なかなか他を受け入れられないのですが、たしかにアファナシエフならびっくり仰天のことをやってくれそうなので(といいつつ結構予想はついていますが)、今日、早速オーダーしました。もう新品は出ていないようで中古しかありませんでしたが。

 

その意味で、来年2月にランランがサントリーで弾くクライスレリアーナもかなり楽しみにしてます。

ランランなら聴いたことのないような鮮烈なシューマンを聴かせてくれるのではないかと。

後半にマズルカを並べるあたりも、なんだか今までのランランとは雰囲気が違います。

スケルッオを切れ味するどく、でもクールではなくホットに弾くランラン(Blu-ray)も大好きですが、どんなマズルカを弾いてくれるんでしょうね・・・