本日、12月25日はクリスマス。
毎年クリスマスシーズンになると特撮作品では"クリスマス回"というのが話題になってい思いますね。
ですが、毎年全作品でクリスマスをテーマにした回が放送されるというわけでもありませんし、逆にクリスマスを一切感じさせないストイックな回もあるぞと今回はそこに注目してみました。
ということで、今回の特撮《雑》日記第6回目のテーマは、「ヒーローにクリスマスはあるのか?」と題して『クリスマスに放送されたクリスマスに全く関係のない硬派なエピソード』を3つ紹介させていただきます。
【1】イナズマン
第13話『傷ついたイナズマン』
(73年12月25日放送)
◾️あらすじ◾️
記憶喪失の少女・リカ(演:遠藤薫)が現れるところに必ず放火が起きる。放火犯は本当にリカなのか?
リカを保護しようとする少年同盟員とリカを操り裏で暗躍する新人類帝国の使者・アブラバンバラ(声:渡部猛)の影を見たイナズマン/渡五郎(演:伴直弥※現:伴大介)との間に亀裂が生じてしまうのであった。
母・渡シノブ(演:浜田ゆう子)の死をきっかけに徐々にハード路線になっていく『イナズマン』のストーリー。
なぜ渡五郎は記憶喪失の少女に厳しい態度をとってしまうのか?誤解から親友・丸目剛作(演:北村晃一)との友情に亀裂が入る展開は観ていて辛いものがあります。
平和が戻り、リカと母親は無事に再会を果たす。親子を見守る少年同盟と独り去っていく渡五郎の対比が実に渋く、番組ナレーター・村越伊知郎氏のナレーションが爽やかなラストとなっています。
去っていく前の親子を見つめる渡五郎の表情がまた切ない。どこか誇らしげで、どこか寂しそうな、そんな表情が堪りません。何度も観返したお気に入りのシーンです。
渡五郎「あんなに優しい目をした子が本心で悪いことをすると思うか?あの子は確かに放火をした。しかし、自分の意思でやったんじゃない!あの子にはいつも新人類の影がつきまとっているんだ。」
【2】仮面ライダーBLACK RX
第10話『ニセ者でドッキリ』
(88年12月25日放送)
◾️あらすじ◾️
クライシス帝国は、数々の作戦失敗から仮面ライダーBLACK RX/南光太郎(演:倉田てつを)の近しい存在である佐原家の人々やガールフレンドの白鳥玲子(演: 澄川真琴※当時: 高野槇じゅん)に狙いを定め新たな作戦を企てていた。
牙隊長ゲドリアン(声:新井一典)の配下である怪魔異生獣ドグマログマ(声:西尾徳)は、まず手始めに佐原茂(演: 井上豪)を利用してクローン人間を生み出すのであった。
RX第10話は(88年)年内最後の放送であり昭和最後の放送回でもありました。また、次回の第11話は記念すべき平成最初の放送回となりました。
ストーリー序盤、本物の茂君と本物より優秀なクローン人間の茂の対比をコミカルに描きつつ、光太郎の周りで徐々に異変が大きくなっていくサスペンス調のシナリオが魅力的な回ですね。
"にせ者回"というのは特撮作品では定番のシナリオで『仮面ライダー』でもにせライダーがシリーズ定番の怪人となっていますが、RXには何故かにせRXが登場していないですよね。RXではないですが、第12話『夢の中の暗殺者』でズノー陣が化けたにせ光太郎が登場したパターンはありましたが。
今回の場合は、にせ玲子が登場するわけですが光太郎vsにせ玲子は必見のシーンだと個人的には思います。
JAC14期生の澄川さんにとっては久しぶりの殺陣ですが、キレのある立ち回りはお見事です。ご本人も悪役を演じたいとおっしゃっていたので念願の悪役を演じられたのではないかと思います。
RX「クライシスは、この俺のウィークポイントを狙ってきた。いつかまた、同じ作戦を展開してくるに違いない。だが、守ってみせる。佐原家の人たちも、玲ちゃんも、そして人間たちも」
【4】ブルースワット
第47話『暴け!㊙︎計画書』
(94年12月25日放送)
◾️あらすじ◾️
スペースマフィアの最終作戦が進行するなか組織内の戦意の高まりを感じないクイーン(演:長門美由樹※現:長門美雪)は、見せしめのためムッシュ・J(演:笠原竜司)の部下たちを次々と処刑するのであった。
一方、地球の危機を察知したブルースワットは、シグ(演:土門廣)の超感覚を頼りにダムへと急行。
そこでブルースワットは流れ者の二人のエイリアンと出会うのであった。
本日は、ブルースワット第47話放送30周年ということでこちらのエピソードを紹介せずにはいられません。
立ち居振る舞いや台詞回しが前作に登場した無敵のガンマンにどことなく似ている兄貴分のジタン(声: 鳥井賞也※現:鳥井林太朗)と植物を愛する心優しい弟分のコズマ(声:関智一)
安住の地を求める2人の物語が最終章へ進んでいく『ブルースワット』を盛り上げています。
Aパート、ブルースワットvsスペースマフィアのシーンで『10号誕生!仮面ライダー全員集合!!』など東映特撮ではお馴染み下久保ダムが登場しているのも個人的には好きなポイントだったりします。
ザジ(演:佐野茂)の命を守るという任務を与えられたスミレ(演: 干潟智子)、「使命の重さに違いはない」というシグの言葉にそっと頷く。
ショウ(演:正木蒼二)、サラ(演: 白鳥夕香)、シグ、セイジ(演:田中優樹)と共に戦いの中で多くの経験を積んだスミレの成長が伺えるシーンも注目です。
ジタン「俺には…俺とコズマには、お前たちが約束してくれた旅立ちが待ってるんだからよぉ!いつでもないいつか、何処でもない何処か。そこで…未来(あした)を掴むのよ!」
ということで、今回の特撮《雑》日記は『クリスマスに放送されたクリスマスに全く関係のない硬派なエピソード』を3つ紹介させていただきました。





