テレビで流れた発言が、

いろんな論議をよんでいるんだとか。

発言の本人は、

間違いなく自死家族ではないだろうし、

それは彼の言葉の中から見てとれます。

SNS上でもそれについての意見を

ちらほら見ました。

「負けなんて侮辱している」とか

「無責任だ」とか

「負けよりも、損のほうがいい」とかとか。

肯定的な意見もたくさんあるそうな。

 

個人的な意見を言えば、

この人の言うことは全部が違ってるんじゃないんだけれど、

根本のとこで的がズレてるんで、

それは やっぱり当事者じゃないからなんでしょうね。

死にたくなる若者ということに限定していると思うけど、

彼らは 「かばってほしくて」死ぬわけじゃ決してないんだし。

 

ただ、この人は頭のいい人だと思うので、

公の電波で発言することの意味はわかっているはずですよね。

その影響力についても。

自死遺族だったら、ソレが「勝ち負けとかいう話じゃないんだよ」って

すぐに反論するに決まってます。

けれど 敢えて 「負け」なんて言葉を使うというのは、

彼が明確に 若い年齢層の人にメッセージを送ろうと「企んだ」からなんでしょうね。

若い子たちは、『勝ち負け』に、すごく敏感ですから。

(これは母としての経験から…)

 

どんな意見でも、公の場所に出れば

賛否両論が起きるだろうし、

こと「自殺」それも若者のという今回のような主題がからむと、

余計にヒートアップしがちです。

私が気をひかれたのは、

この発言で、反対意見も賛成意見も両方多くあったというその反響の多さで、

それなら恐らく、

多くの若い人が、「負け」という言葉に反応したかもしれないな、という部分です。

それならそれで、

この人はそれなりの役目は果たしたんじゃないかって。

 

子どもを亡くしてみて、

どうしたらこんな悲しい事が減らせるんだろうか、とか、

漠然と考えたりしました。

でも、そんなに単純な話ではないのは、

どんな自死遺族も思っていると思います。

私も行きつくところは、「自殺は止められないかも」って気持ちが大きいです。

ただ、万にひとつでも、それを阻止できることがないとは言えない。

そのきっかけになりうるのが、

実に単純な言葉だったりするのかもしれません。

死んだら負け。。。3男に言ってたら通じたんだろうか

もしかしたら思いとどまったのだろうかと、

そんなことまで考えてしまうのです。

 

(多くの自死遺族の方が、「自殺」という表現に敏感だということは承知しています。

私個人は、それは表記の違いにすぎないと、それ関しては気にしていませんので、そういった表現使う時あります。

気分を害された方がいたなら ごめんなさいデス。 _(._.)_   )