子どもたちが生まれたA街には湖があって、

8月の最初の土曜日に花火のお祭りがあります。

毎年、10万人の見物客で賑わう大きなイベントです。

そして、このお祭りは、1男と3男の誕生の思い出でもあるのです。

当時、彼らの生まれた病院は湖畔の一等地に建っていて、

湖上の花火は目の前で見られたのです。

そして、『タイミングよく』この土曜日にかけて入院していた私は、

(というか、「生まれてくれた」ともいうw )

1男の時も、3男の時も、

病室の窓から、この花火ショーを観賞することができたのでした。

文字通りの1等席でしたし、

私は新しい命誕生のお祝いとしても

心からその空のアートを楽しんで、

忘れられない思い出となっています。

 

今年の花火まつりは、

高台にある友人の家に誘ってもらって、母と見ました。

下の方の小さいの以外は 思いのほか綺麗に見られて、

遠くながらなかなか迫力ありました。

ところが、そんな花火を見ながら、

変なことを考えてしまいました。

 

- お空の上じゃ うるさいかもね?

 

花火の炸裂する音は、

それがあるからダイナミックなんだし、

見ていてコーフンさせられますよね。

それなしには、花火は成立しません。

でも、空の上ではどうなんだろうか、なんて考えてしまいました。

だって音響は半端じゃないからね。

今まではそんなこと考えたこともなかった。

前は、君はどうしてるのか、、、

なんて考えながら生活してなかったもの。

 

 

花火といえば三年前。

夏休みには大都市に行きたいという息子三人の希望で、遠出をしました。

老体に鞭を打って長距離を一人で運転し、

背丈だけは立派な三人のペースに負けじとテーマパークを走り回り、

夜は大花火を見に行きました。

繰り出す人が50万人は下らないという有名な花火です。

ところが、1男と2男は、それが『うざい』と、

何とホテルに戻ってしまったのです。

(ホテルのテレビで見るとか言って!!)

仕方なく私は3男と二人で、一番花火がよく見える公園に早めに着いて、

群衆の中でハンバーガーを頬張りながら、日が暮れるのを待ちました。

成り行きとはいえ、私は内心ワクワクしていました。

誰にも気兼ねすることもなく3男と堂々とデートできたわけなので。。。

そして、そこで見た花火は、テレビで見ていたのとは比べ物にならない素晴らしさで、

2人でほとんど肩をつけるようにしてそのショーに見入ってしまいました。

またまた思い出した3男との幸せな、懐かしい、そしてせつない一コマです。

 

 

 

         ⒸD

 

 

今年も花火見に行ったよ。

そこからは、どんな風に見えてるの?

うるさくはないの?

あの時の花火 覚えてる?

ママンがめっちゃ幸せだったって、わかってた?