2年くらい前のことです。

アカウントがあったはずのSNSに3男の名前がなくなっていたので、

これはもしやと、親友のアカウントから辿って友達を調べたら、

ちゃっかり見つけました。

名前を自分流にアレンジしていて、

そのうしろについていたのが、 Shirokuro。

 

「 何これ? シロクロって白黒? 変なの~」

 

全然意味がわかりませんでしたが、

単にそんなところに 日本語を使っているのが可笑しくて、

内緒で時々覗いていました。

たしかに ロゴとして パンダが貼ってありました。

 

3男が亡くなって、

全く知らなかった友達関係やクラスのことや活動のこと、

いろいろ知ることになるのですが、

この 『パンダ』のこともそうでした。

クラスの女子が教えてくれました。

(今は彼女らとSNSでつながっているので、

時々長いことチャットしたりするのですw )

このパンダというのは、3男自身のことなんだそうで、

それが進化して、今は角(ユニコーン)がついているんだとか。

で、なぜパンダなのか。

そこで、例の Shirokuro が関係するのです。

3男の生きていた世界は 白と黒の2つだったようなのです。

あっ そういうことだったのか、と。

 

彼のいう 白と黒の世界というのは、

現実の世界とバーチャルの世界のことなのか、

幸せな世界と 苦痛の世界のことだったのか。

はっきりはわからないけれど、

彼は確実にその2つの世界を認識していて、

そこを行き来していたらしいのです。

傍にいたって気づきもしなかったけれど、

君はそんな深い世界の中で生きていたなんて。

 

それならば、

私には少し理解できたような気がしました。

だって、亡くなる直前のバカンスの間も、

3男は私と一緒にいろんな買い物をしに行ったり、

連日いろんな作品を描いたり 作ったりしていたのです。

あれは、君が白の世界にいたからなのか。

あの時 君はたしかに 嬉しそうな顔をしていたし、輝いていたよね。

来年の学校のことだって、

いろいろ話し合ったよね。

 

でもあの朝、

突然君がいなくなってしまったのは、

もしかして急に黒の世界に行ってしまったからなの?

どうしても行かなければならなかったの?

そんなに急いでいたの?

ママンはそんなこと 全然知らなかったよ。

 

 

 

                                   ⒸD