
彫師を始めたばかりの10数年前、、、
先輩彫師からこんなふうに言われたことを覚えている。
『お客さんがありがとうございましたと頭を下げてくれるのは、
医者と彫師だけだからな,,,』
つまりこういうことだ。
「うぬぼれるんじゃねぇぞ、勘違いすんじゃねぇぞ。」
良い意味でも悪い意味でも、特別扱いされる仕事だということだ。
例えば自分KANが客だとして、彫師が20代でも敬語をつかうと思う。
彫るその技に敬意を払いたいから。。。
だけど彫師としてリスペクトされたことを
自身すべてが尊敬に値すると思っちゃいかんのですね。
これを意識することって、彫師には特に大切。
社会の常識から知らず知らずのうちに外れていくことを
防いでくれる。
うぬぼれは常に他人の称賛によって強められる、
という言葉があるけど、その通りだと思う。
彫師という鎧を取った時、自分がどんな人間なのか。。。
口先だけの勘違い野郎なんてゴマンといる。
己を高めるも、落とすも、自分次第だ。
歳とってアレレ???って気がついたって、ちゃんちゃら遅い。
出来ると思った時点で、成長は止まる。
見方を変えると、彫師はそんな危うい職業だということなんだ。。。
このことは自分が改めて肝に銘じなければいけないし、
周りに伝えていかなきゃいけない。
先輩のあの言葉がなければ、今の自分はなかった。
彫師の戦いは死ぬまで続く。
まずは自分自身と。
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