
彫師ってアーティストですよねぇ。。。
たまに言われることがあります。
でも自分的には、それに違和感がある。
やはり職人的な仕事かなと。
例えば、庭を造ってほしいと庭師にお願いしたとする。
庭師はまず聞いてくるはずです。
どんな庭がいい? んで、庭で何したい?...
そして、お客さんのライフスタイルや趣味趣向を踏まえた上で、
庭づくりが始まります。
作り手の自己満足的な庭なんて、ちっとも居心地が良くないはずです。
その最終目標がお客さんの喜びでなければいけない。
そういう意味で、彫師も職人なのかなと思うわけですね。
最近の作品たち。。。
自分がカッコいいと思う龍の顔と、お客さんが望む龍の顔を
何度も打ち合わせしながら、突き詰めていった炎の正面龍。

こちらのお客さんはひじ上には竹と虎が彫ってありまして、
それに合わせて...ということで、明るめの配色を。。。
黄色ははっきり発色するように彫ってありますが、
鮮やかになりすぎないよう、オレンジと赤は、
かなり淡い色になるようにしてあります。

サイズに関わらず、背負っていく人の好みや思いをくんで彫る。
決して無理強いはしない。
その上で完成度を追求したい。
そうすると、お客さんの喜ぶ顔が。。。

これがね、
やっぱりたまらなく気持ちいいんだな。
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