
tattooのデザインは十人十色

すべてのお客さんにオリジナルデザインを。。。
というのが基本姿勢ですんで、
それぞれのリクエストをどのように料理し、どう味付けしていくか...
これが彫師がまず悩むところであり、醍醐味のひとつでもあります。
例えば、スカル

彫師の好みがよく出るモチーフかも。
POPだったり、トゲトゲしかったり、
まるで生きているかのようにリアルだったり...と、
tattooマガジンなんかを見ていても実に面白い。
どんなタッチであろうと、どんなデザインであろうと、
チ~ン

ほい、出来上がり=とはいかないわけで(^_^;
部位やお客さんの好み、他に入っているtattooとのバランスなどにも
頭を悩ませながら、デザインを煮詰めていきます

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↓このオーダーは、合掌しているスカル

キャラクターっぽくはしたくないとのことでした。
そばに他のtattooもあるので、サイズを微妙に調整しながら、
まず簡単な構図決め。
骨格がちょっとだけリアルに見えるようなライン取りを心がけます。
ロックな感じも嫌いじゃない方なので、下部の引き締めに
クロースボーンを提案

まずはレシピが決まったという感じかな。。。

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だいたいの構図が決まったところで、装飾品や炎などを追加。
たくさんのエンピツ跡が生々しい(汗)
さまに煮込んでいる最中ですね。
納得いかない時は問答無用で描き直し

手なんか真っ黒っす...(-。-;)
彫った時の影のコントラストの強弱や質感が、
頭の中でイメージ出来てきましたぞ~。

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ラインを取り直し、清書しました。
遠方のお客さんだったので、メールで線画のみお送りし、
チェックしてもらいます(_ _)
OK

グラデーションをつけてデザイン画、完成

時間がない時は、線画のままです

もちろん頭の中ではしっかり完成しておりやす(_ _)

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いよいよ施術

ほお骨にピアスを2個足してほしいとのことでしたので、
その場で付け足し。。。
他のtattooはカラーだったので、さらりと色入れますか=!となり、
可愛くなりすぎないよう、イエローをちょっとだけ追加。
さしずめ、テーブルコショーといったところでしょうか(^^)
そして完成=


薄墨の部分は肌に馴染むと、もっとトーンが落ち着いてきますので、
ほどよいコントラストになることでしょう

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描くスタイルは彫師によって色々あると思いますが、
自分はずば抜けた感性やデッサン力に恵まれていません(笑)ので、
ヨイショヨイショと描き重ねて完成形に近づけていきます。
どんなデザインもだいたいこんなプロセス

以上、TATTOOスタジオの創作風景、ご紹介しました(_ _)
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