涙唄
作詞・作曲・編曲:酒井参輝
 
 
 
重(かさ)ね重(かさ)ね色付(いろづ)く
浮世(うきよ)の中(なか)漆黒(しっこく)
の拒絶(きょぜつ)に酔(よ)う僕(ぼく)は
君(きみ)の影(かげ)を追(お)い掛(か)け…
己(おの)が影(かげ)に飲(の)まれて
 
 
重(かさ)ね重(かさ)ね色付(いろづ)く
浮世(うきよ)の中(なか)漆黒(しっこく)の
拒絶(きょぜつ)に酔(よ)う僕(ぼく)は
明日(あす)を遠(とお)ざける様(よう)に
逆巻(さかま)く迷子(まいご)の迷子(まいご)
 
 
ゆらゆら揺(ゆ)らめく薄紅(うすべに)が
二人(ふたり)を分(わ)かつ風(かぜ)となり
藻掻(もが)き足掻(あが)き手(て)にしたモノは
思(おも)い出(で)ひとひら…
 
 
声(こえ)がする…声(こえ)がする…
君(きみ)を見失(みうし)なった
僕(ぼく)の胸(むね)に刺(さ)さる
ソレは優(やさ)しい「涙唄(なみだうた)」
 
 
「行(い)かないで」
「ずっと傍(そば)に居(い)て」
「独(ひと)りに なるのは嫌(いや)だ」
 
 
虚(むな)しく卯月(うづき)の空(そら)に舞(ま)う
言(こと)の葉(は)…蒼天(そうてん)に散(ち)る
 
 
ゆらゆら揺(ゆ)らめく薄紅(うすべに)が
二人(ふたり)を分(わ)かつ風(かぜ)となり
藻掻(もが)き足掻(あが)き手(て)にしたモノは
思(おも)い出(で)ひとひら…
 
 
ゆらゆら揺(ゆ)らめく白銀(はくぎん)が
僕(ぼく)を縛(しば)る枷(かせ)となり
藻掻(もが)き足掻(あが)き手(て)にしたモノは
薄紅(うすべに)の刻(とき)
 
 
声(こえ)がする…声(こえ)がする…
君(きみ)を見失(みうしな)った
僕(ぼく)の胸(むね)に刺(さ)さる
ソレは優(やさ)しい「涙唄(なみだうた)」
 
 
 
 
 
 
空蝉
作詞・作曲・編曲:酒井参輝
 
 
 
叫(さけ)ぶのは眩(まぶ)し過(す)ぎる
短命(たんめい)の最中(さなか)…
舞(ま)えど…舞(ま)えど…されども見(み)えぬ
日出彼方(ひいずるかなた)
 
 
叫(さけ)ぶのは心ノ臓(しんのぞう)が
泪(なみだ)流(なが)せぬから…
逃(のが)れ…逃(のが)れ…されども迫(せま)る
儚(はかな)き此方此方(こっちこっち)
 
 
叫(さけ)ぶのは畏怖(いふ)を金切(かなき)る脆弱(ぜいじゃく)な鋏(はさみ)…
裂(さ)いて…裂(さ)いて…散(ち)らばるモノは
霹靂(へきれき)の翅(はね)
 
 
何(なに)を馳(は)せるのか…
闇夜(やみよ)の間(ま)に間(ま)に
何(なに)を成(な)せるのか…白昼夢(はくちゅうむ)
 
 
朽(く)ち堕(お)ちて砕(くだ)け散(ち)るとて…
残(のこ)したソレは「生(い)きた証(あかし)」
風(かぜ)に浚(さら)われて消(き)え行(ゆ)く
咲(さ)けぬ華(はな)でも…
明(あけ)を見(み)て脱(ぬ)ぎ捨(す)てた昨(さく)…
残(のこ)したソレは「生(い)きた証(あかし)」
土(つち)に飲(の)み込(こ)まれ消(き)え行(ゆ)く
咲(さ)けぬ華(はな)でも…
 
 
叫(さけ)ぶのは終焉(しゅうえん)の日(ひ)に
誰(だれ)も泣(な)かぬから…
乞(こ)えど…乞(こ)えど…突(つ)き刺(さ)さるのは
無機質(むきしつ)な鳴(な)き声(ごえ)
 
 
叫(さけ)ぶのは記憶(きおく)に
刻(きざ)み付(つ)けたいから…
泣(な)けど…泣(な)けど…突(つ)き刺(さ)さるのは
無機質(むきしつ)な鳴(な)き声(ごえ)
 
 
何(なに)を馳(は)せるのか…
闇夜(やみよ)の間(ま)に間(ま)に
何(なに)を成(な)せるのか…白昼夢(はくちゅうむ)
 
 
この声(こえ)が想(そう)から葬(そう)へ…
残(のこ)したソレは「死(し)した証(あかし)」
夢(ゆめ)に舞(ま)い、夢(ゆめ)に謳(うた)えば…
咲(さ)き誇(ほこ)る華(はな)
この翅(はね)が散(さん)から餐(さん)へ…
残(のこ)したソレは「死(し)した証(あかし)」
命(めい)を結(ゆ)い、命(めい)を生(な)すなら…
咲(さ)き誇(ほこ)る華(はな)
 
 
ここに響(ひび)く「哭泣(こっきゅう)の鳴(めい)」
謳(うた)い刻(きざ)むソレは「生(い)きた証(あかし)」
傀儡(かいらい)のままに散(ち)り行(ゆ)く
事(こと)の無(な)き様(よう)に
ここに響(ひび)く「哭泣(こっきゅう)の鳴(めい)」
謳(うた)い刻(きざ)むソレは「生(い)きた証(あかし)」
傀儡(かいらい)のままに散(ち)り
行(ゆ)く事(こと)の無(な)き様(よう)に
 
 
朽(く)ち堕(お)ちて砕(くだ)け散(ち)るとて…
残(のこ)したソレは「生(い)きた証(あかし)」
風(かぜ)に浚(さら)われて消(き)え行(ゆ)く
咲(さ)けぬ華(はな)でも…
明(あけ)を見(み)て脱(ぬ)ぎ捨(す)てた昨(さく)…
残(のこ)したソレは「生(い)きた証(あかし)」
土(つち)に飲(の)み込(こ)まれ消(き)え行(ゆ)く
咲(さ)けぬ華(はな)でも…
 
 
 
 
 
 
 
天華
作詞:黒崎眞弥・遠海准司
作曲・編曲:九条武政
 
 
 
拝啓(はいけい)、【__様(さま)】
 
 
実(みの)りの秋(あき)となり、
【木々(きぎ)の梢(こずえ)も色(いろ)づひて
参(まい)りました。】
ー中略ー
この胸(むね)、焦(こ)がれ焦(じ)れるやうに。
温(ぬく)みが 今(いま)も 未(ま)だあります。
__【あなた】を 恋(こい)ひ慕(した)ひます。
 
 
煌々(こうこう)と照(て)らす木漏(こも)れ日(び)を
切(せつ)なく感(かん)じて
心(こころ)に染(し)み入(い)る
 
 
君(きみ)よ、何処(いづこ)へ…
何時(いつ)までも待(ま)ってゐます
打(う)ち拉(ひし)がれた
蒼(そら) 朱(あか)く染(そ)まる
彼行(かれゆ)けば 枯(か)れ生(ゆ)きて
風(かぜ)と成(な)りけり
終焉(しゅうえん)の閃光(ひかり)
両手(もろて)翳(かざ)して
 
 
拝啓(はいけい)、【__さん】
 
 
冷雨(れいう)が降(ふ)り続(つづ)く
【鉛色(なまりいろ)の空(そら)は今日(きょう)も
泣(な)ひております。】
ー中略ー
笑顔(えがお)で きっと 帰(かえ)ります。
含羞(はにか)む写真(しゃしん)をお守(おま)りに。
__【あなた】よ どうか それまで…
 
 
ゆらゆらと揺(ゆ)れる篝火(かがり)は刹那(せつな)に
嘶(いなな)き烈(はげ)しく耀(かがや)く
 
 
君(きみ)よ、何処(いづこ)へ…
何時(いつ)までも呼(よ)んでゐます
打(う)ち拉(ひし)がれた蒼(そら)
朱(あか)く染(そ)まる
我征(われゆ)けば 破(わ)れ逝(ゆ)きて
風(かぜ)と成(な)りけり
終焉(しゅうえん)の閃光(ひかり)に
両手(もろて)翳(かざ)した
 
 
「我(わ)が愛(あい)よ、
幸(さち)あらん事(こと)を…」
 
 
君(きみ)よ、何処(いづこ)へ…
何時(いつ)までも咲(さ)ひてゐます
掴(つか)めると信(しん)じて
双手(もろて)翳(かざ)した
彼行(かれゆ)きて 我征(われゆ)けば
潰(つい)へても尚(なお)…
此(こ)のまゝ枯(か)れやうと華(はな)は朽(く)ちず
 
 
一輪(いちりん)の天華(てんげ)と生(な)つて