こんばんわ!
String'sのSaoriです![]()
珍しく早く帰れました~
今日は最近感動したエピソード話を一つさせてもらいます
最近ある番組でこんな人を目にしました。
彼はあるオーケストラ楽団のピアニストでした。
彼はコンサートで見事なピアノを披露して、お客さんの注目を浴びていたわけですが、ある時脳内出血で倒れ、右半身不随となってしまいます。
右手が動かなくなり、ピアノも弾けない…
ピアニストの彼にとってピアノが弾けないということは、致命的なことでした。
人間は絶望的な状況に置かれると、ネガティブな考えしか出てこない…
彼もまた同じでした。
「生きがいをなくした」
彼は希望を失いました。
しかし、彼を支えるある人がいいました。
「私のために左手で弾ける曲を書いてほしい」
彼は左手だけで弾ける曲を作り、演奏できるまでになりました。
もちろん左手だけで。
そして今、彼は左手のみで演奏するピアニストとして、ステージに立っています。
その音色は、とても左手だけで演奏されているとは想像できないほど、美しく、人を惹きつけるものでした。
彼は言いました。
「右手が動かなくなって、今まで左手をいかにおろそかにしていたのかということ、左手の大切さがわかった」
障害を持った方、というと差別的なのかも知れませんが、この世界にはたくさんの障害者の音楽家がいらっしゃします。
私は、そんな方々を目にするたびに「こんな人たちが音楽を聴く人に幸せを与えられているのに、五体満足な私たちにできないことはないし、それ以上のことができるはずなのに」といつも思います。
大切なことは失って初めて気づくものです。
だけど私は、「失う」ということがマイナス性だけを秘めるものではないと考えます。
失うということは大切なものに気づくためのきっかけで、自分が成長するために必要なことだと思うのです。
今ここにある自分を当たり前だと思うことなく、自分を支えてくれている人がいることや自分を表現できる機会があることに感謝することを忘れてはいけないと思います。
半身不随となり、右手が動くことはもうないと医師に宣告されていた彼の右手は、最近、少しずつ動くようになってきました。
彼の音楽に対する情熱やあきらめない信念。
彼の姿を見た人、彼の音楽を聴いた人はこれからも彼の奏でるピアノの音色にきっと魅了され続けることでしょう![]()