ツアーファイナルズの初戦でフェデラーを見事に破った錦織圭。

これ以上ないスタートとなったが、

明日の夜(日本時間午後11時)にはもう2戦目のアンダーソン戦が待っている。

アンダーソンとは対戦成績では5勝3敗と勝ち越しているが、ここ1年は素晴らしい実績を残しており、錦織とはこれが今年4回目の対戦。

最近では、ウィーンの決勝でアンダーソン、パリの3回戦は錦織、と拮抗しており、お互いに知り尽くしている。

アンダーソンはツアーでも指折りのビッグサーバー。ある程度エースを取られるのは仕方ない。
サービスをブレイクするのも簡単ではない。

逆にだからこそ錦織圭は自分のサービスは絶対キープが必要。

今日のフェデラー戦のファーストサーブの確率は54%。フェデラーは55%。
フェデラーは普通なら65%くらいは入れるので、錦織にとってはラッキー。錦織は低すぎる。
これでよく勝てたなと思うが、ファーストサーブが入った時には78%ポイントが取れており、更にセカンドサーブでも61%取れているので、ファーストもセカンドも球種やコースなど工夫してカバーしていることが分かる。

アンダーソン戦ではファーストはやはり最低でも60%は欲しいが、ファーストもセカンドも相手が自由にリターン出来ないように一球一球考えて打てば、厳しいリターンは防げるだろう。

フェデラー戦では、ブレイクポイントは2回しかなかったが、どちらもモノにした。
アンダーソン戦もブレイクチャンスは多くないはず。錦織は持ち前の勝負強さと集中力で確実にブレイクに結びつける必要がある。

そしてストローク戦は本来得意な錦織だが、強打のアンダーソンとは力勝負しないで、速いテンポで球種、高さ、コース、前後、と錦織の引き出しの多さを駆使してアンダーソンをコート一杯動かして主導権を渡さないこと。パリで快勝した時のような戦いが出来れば、総合的には錦織圭が有利。

フェデラー戦は、第1セットで硬さが目立ったが、タイブレークを取ってから第2セットはプレーの質が上がった。

明日はもう2試合目、相手もよく知っている。
本来の錦織のテニスを最初からエンジン全開で見せてほしい。

勝てば準決勝進出に大きく近づく。

リラックスして、いつものように!