彼女と出逢ったのは2013年の冬だった。
僕好みのスタイルと容姿を併せ持ち
簡単には操ることが出来ない
気難しい性格。
もちろん
簡単に操ることも出来るが
それじゃ本当の彼女の良さ味わえない。
そう
一目惚れしてからずっと好きだった彼女の名は
Df
彼女の良さを感じるためには
オート
ではなく
マニュアル
しかも
ボタン
や
メニュー
で操るのではなく
ダイヤル
純粋な
日本生まれの日本育ち。
MADE IN JAPAN
が誇らしげ。
子供の頃
父の
FUJI
のカメラをイジり
絞り
と
シャッタースピード
の動きと変化を見て
カメラってこういう仕組みなんだ~。
と
機械イジりが好きな僕は魅了された。
それからどれほどの時間が流れただろう。
2013年の冬
Nikon
から
昔のカメラをイメージさせる
デザイン
と
操作感
を兼ね備えた
僕好みのカメラが発売された。
当時の僕には
高嶺の花だった彼女。
長い年月を経て
ようやく手に入れることが出来た
最高の彼女。
機能や性能的価値では
最新のカメラに及ばないが
五感で感じる情緒的価値で
僕にとって一番のカメラだ。
彼女に触れる度
シャッターを切る度
感動は想像を超える。
しかも
このカメラ
往年のレンズまで使える
非常に優しく奥深いカメラなんだ。
実は
それを知ったのは
彼女が家に来てからのことだった。
知れば知るほど好きになる。
最初に手に入れたレンズは
NIKKOR S Auto 5cm F2
細身の身体に似合わず
ずっしりとした金属の筐体がたまらない。
手に入れたら
ヘリコイドの調子が悪かったんで
何度か分解して清掃したりグリス調整した
手の掛かるヤツだった。
その様子はまた今度。
その後
程なくして手に入れた
NIKKOR S Auto F1.4
こっちは
少しグラマーで大きな瞳。
Ai改造されて
レンズの状態が良いのと
二つ並んでたけど
Ai改造されてなくて
状態の悪い方を購入した。
こっちも手入れした様子はまた今度。
装着した感じはこんな。
カメラ好きじゃなければ
違いが分からんかもね。
カメラの操作もマニュアルならば
レンズの絞りもピントもマニュアル。
一枚の写真を撮るのに
やたらと時間が掛かる。
でも
そんな彼女が
たまらなく好きなんだ!
彼女と一緒の時間は
何もかも忘れ
ひとつになれる気がする。
もう
他のカメラは
色褪せてしまいそうだ。
それほどまでに僕を虜にした彼女の名前は
Df
出逢えて良かった。










