ウルトロ日記 -2ページ目

ウルトロ日記

我が家の愛猫トロがリンパ腫に!!その闘病生活の記録。

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御礼参り12

米つきバッタが如く何度も頭を下げながら病院を後にする。
19時を回っていただろうか。

こんな暖かな人たちに手を尽くしてもらえたトロは幸せ者だ。
「トロちん、トロちん」とチヤホヤ。
誰にも見向きもされない自分とは大違い、と愚痴るのは僕の僻み根性か。

駐車場から病院を仰ぎ見る。
トロがその小さな体で懸命に闘った場所。
トロが初めて15日間も僕らから離れお泊りした場所。
一度は腫瘍がキレイに消えて無くなった奇跡の場所。
しっかと目に焼き付けた。

帰路は渋滞もなく、帰り着いたのは日付が17日に変わった頃だった。

こうして僕らの御礼参りの旅は終わった。


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御礼参り11

病院は混雑しているというのに僕らが先生をすっかり独占してしまった。
ことトロの話になると、つい気配りというものを失念してしまう。

先生に幾度も頭を下げ、診察室を後にした。

受付にはやはりトロを可愛がってくださった看護師さん。
トロの入院の際には抜毛だらけのキャリーバッグをきれいにしてくださった方。
退院時、バッグに入ったトロを引き取ったのだが、バッグが新品のようになっていて驚いた。
その時はお礼を伝えそびれてしまったが、今回あらためて謝意を伝えた。

本当に皆さん、素敵な方ばかりだ。
トロのことだ、こんな親切な皆さんに甘えきっていたことだろう。

よかったね、トロちん。


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御礼参り10

更に先生はつけ加える。
「トロちゃんの件は本当に残念なことです。もし、また猫を飼いたいと思った時、心配し過ぎないでください。80%の猫は大きな病気もせず15年くらいは生きるんですよ」

そうか、トロも白血病ウイルスさえなければ、まだまだ僕らの周りをチョロチョロミャーミャーしていたんだね…

未だ僕らは哀しみの海の中。
毎日トロに手を合わせ、花を欠かすことはない。

それでもいつか這い上がる。
そして、心の整理がついてきた頃、また新たな家族を迎え入れたくなるのだろう。

無邪気にすべてをさらけ出し、何の衒いもなく、その身を預けてくれたトロ。
そんな幸せをトロが教えてくれたからね…


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御礼参り9

ペットが病気になった場合、どこまで踏み込んだ治療を受けさせるべきなのかについても尋ねてみた。

「難しいですね」と先生。

先生自身もこれまで沢山の犬や猫を飼ってきた。
現在も猫を6匹‼︎も飼っているそうだ。
当然、自分のペットの治療も随分としてきたという。

「愛情を注いだペットが亡くなって後悔しないことはない。だったら出来ることはすべてやって後悔した方が良い。獣医師になって約10年。そう思います」

全国からこの動物病院を頼り、重篤な患者が集まる。
そこで放射線治療を施す先生の言葉には含蓄がある。

僕は本当にトロに出来うるすべてのことをしてあげられたのだろうか…


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御礼参り8

先生の言葉は続く。
「トロちゃんは自分が猫だと思っていなかったようです」

放射線治療には時間を要す。
1ヶ月近い入院を強いられることも多い。
一般的に社交的な犬とは異なり、大抵の猫は入院するとしばらくの間、ケージの奥に引っ込んだまま、じっと過ごす。
2週間程度、あるいは退院が近くなった頃、ようやく環境にも慣れ、鳴き始めるそうだ。
ところがトロは入院初日からケージ前面で自己アピール全開。

「どうしてこんなところに閉じ込めるの⁉︎周りを見回しても毛むくじゃらばかりだよ!」と抗議していたに違いない。

トロ、ウチらは寂しい思いをしているんじゃないか、とすごく心配してたんですけど…