
2013年10月、トロが僕らの元から旅立って行った。
すべての時間が止まった一方、目からこぼれる汗が止まらない。
トロのいない生活がこんなにも寂しいとは…
新たな家族を迎え入れたい。
心が決まれば奥さんの行動は早い。
奥さんの強力なリーダシップのもと、ネットの里親募集サイトや各地で開催されている里親会を駆けずり回る。
どうせ家族を迎えるなら出来れば保護を必要としている子をと考えた。
里親募集に絞ろう。
けれども突きつけられた現実のハードルはスカイツリーよりも高かった。行ったことないけど。
ネットで僕らのハートを鷲掴みにしたあの子は400kmほど離れた某県在住。
ぜひ我が家に迎えたいと保護主にコンタクト。
「遠方の方にはご遠慮いただいています」
他にも応募を試みるが、素っ気ない回答が続く。
それなら里親会。
師走の都内、神奈川県を東奔西走。
里親になりたいと応募すること数回。
「共働きはちょっと…」
「単頭飼いは…」
とにべもない。
前髪が寂しくなってきた僕の額に「甲斐性なし」の烙印を押された気がした。
ちょっと打ちひしがれたが簡単には引かない。
元来諦めが悪いのだ。
2014年1月2日(もうそんなに経つのね)運命の出会い。
どうやら神様も僕のしつこさに根負けした様子。
チャンスをくれた。
近所のホームセンターをよく利用する。
ここに来たら必ずペットコーナーに立ち寄るのが習慣。
トロが虹の橋の向こうに行ってしまってからは足が遠のいていたが、
この時ひとりだった僕の足はペットコーナーに向く。
そこには僕と同じ東北某県からやって来たという小さな小さな女の子。
アメリカンでショートヘアな彼女はトロと同じ茶髪が自慢で10月生まれの天秤座。
今すぐ連れて帰りたい‼︎
でも、ここに奥さんはいない。
冷静さを欠いているんじゃないか、オレ?