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今日のNHK『新プロジェクトX』(再放送)は小惑星探査機『はやぶさ』の物語



私が 研究所の食堂で「過去を振り返るようになったら日本も終わりだ」と言ったのは、プロジェクトXが始まった時だったか?



宇宙研には行った事が有る ー 東大の宇宙科学研究所だった頃だ


一般公開の見学などでは無い  実験装置の使い方を教えてもらうためだ

2回行ったはずなのだが、もう一回は何のためだったかは忘れてしまった…



宇宙開発がNASAに相手にされていなかったと言うのは事実だ ー 宇宙ステーションとのドッキングにアームを伸ばして使う方法を提案した時もそうだったが、実現してみせてようやく認められたのだ



宇宙飛行士は1日に0.4〜1ミリシーベルト被曝する ー 宇宙探査機も同じだ


宇宙探査機を制御するのは半導体だ ー 現代ではパソコンやスマホだけでは無くテレビや冷蔵庫自動車まで半導体で制御されている



「半導体」は一般的にはシリコンSiと言う半導体 つまり「金属でも 電気を通さない絶縁体でも無い中間の物質」に不純物を導入して、そこに自由に動ける電子や電子が抜けた穴「正孔」を作り出す


そこに電圧をかけて、電子や正孔が通ったり通らなかったりさせてやるのだ “1” と “0” だ



が、宇宙線が半導体素子にあたったらそこに電子や正孔が発生してしまう


半導体素子のサイズが大きければ、半導体素子で使われている電子や正孔の数が多いので問題無いが、半導体の性能が上がってつまり微細化が進行して 個々の半導体素子の大きさが小さくなると、宇宙線によって発生した電子や正孔と区別がつかなくなってしまう ー つまりノイズだ


だから、人類を月まで送り届けたアポロ宇宙船の半導体は当時でも旧式で 個々の半導体素子のサイズが大きくて「これでもIC(半導体集積回路)か?」と驚くほどの陳腐に見える物が使われていた



はやぶさは、半導体だけでは無いだろうが故障に次ぐ故障を起こした


それをなんとかかんとか乗り越えて地球に帰還して、小惑星『イトカワ』の砂を持ち帰った


イトカワに弾丸?をぶつけて岩石の破片を取り込もうとしたが、弾丸が打ち出せなかった…

はやぶさがイトカワに着陸して サンプル採取機の先端がイトカワの表面に激突?して舞い上がったチリが採取できているだろう…と推測して地球に帰還 幸運???な事にイトカワの砂がごく僅かに採取できていたので ごくごく微量ずつ世界中の研究者に配られた


で、ボースさん(インド人?)の「イトカワのサンプルに水が」と言う論文が番組中で映された (最初に載っている名前は読み損なった)



はやぶさが最後に撮影した写真…    ー 攻殻機動隊S.A.C.の最後、タチコマがバトーを守って…    「さよなら…バトーさん…」と言ったのを思い出した 涙!涙!




素子…    「素子(もとこ〜❣️)」  涙!涙!      合掌




はやぶさⅡが無事地球に帰還した時には「初号機とは違うのだよ」と言う声があがったそうな ー それは知らないんだ 私は



はやぶさが地球に帰還して燃え尽きる姿が…    涙!涙!



ごくつぶしか…


「ごくつぶし」を養う事ができなくなったら日本も終わりだ ー 日本の半導体産業はそうして敗北した



今も、新世代の2nmルールの半導体開発で幾多の「ごくつぶし」が苦闘しているだろう


核融合やその他モロモロの研究や開発でもさ


スイスCERNのLHCで超対称パートナー粒子をみつけるための研究は一向に実らない


ヒッグス粒子探索も同じようだったが、LHCが建設されて それが更に改造されてエネルギーレベルが上がったのでようやく見つかったのだ



ごくつぶしは大切だよ