ALPS処理汚染から トリチウム以外の全ての放射性物質を100%取り除くのは不可能だ



“100%”や“完全”などというのは科学では無い




トリチウム以外の放射性物質がごくごく微量 ALPS処理汚染水中に含まれている事を前提に考えてみよう

1リットル中に数原子程度か? ー 「検出限界以下」と言うのはそういう事だ



ストロンチウム90が一番ヤバそうだ


東京電力と除去装置を開発したのに採用されなかったと抗議している東工大の人によれば、

ALPS処理汚染水中の除去しそこないの放射性物質で問題になるのは、先ずはストロンチウム90なのだと言う

ストロンチウム90さえ問題無ければ他の放射性物質は気にする必要は無さそうだ



ストロンチウム90の半減期は28.98年か ー セシウム137の半減期とほぼ同じだ



数ヶ月〜100年以上は放射線を出し続けると考えなければならない ー が、原子が2個有った時、30年間に放射線を出すストロンチウム90原子は ただの1個でしか無い


ストロンチウム90原子が10000個有った場合、30年間に5000個の放射線が出て来る


あなたの体から出続けている 放射性カリウムの放射線は一秒間に数千個だよ ー どちらが怖い?




半減期が長い放射性物質は微量なら怖く無いのだ



そして、

放射線はベータ線で、エネルギーは放射性カリウムのベータ線やガンマ線の1/3、放射性炭素の3倍…


ストロンチウムと放射性カリウムや放射性炭素のエネルギーってそんなに違わない…      ビックリ! うっかりしていた




私達の体からは、放射性カリウムの放射線が1秒間に数千個(~4500個:体重60kgの場合)が出ている

放射性炭素からは1秒間に1500個程度(同上)




人体から出続けている放射線と同じ程度の放射線が骨に蓄積したストロンチウム90から出て来るには

9500000000000個のストロンチウム90原子が必要だ


ALPS処理汚染水を飲み続けたところで、この一億分の一とかのストロンチウム90原子が体内に入る事は無い



ストロンチウム90が骨に蓄積するのは嬉しく無いが、

放射性のカリウムや放射性の炭素は体内にずっと有って、食べ物から補給し続けられるのだ ー 減る事は無い


放射性物質が蓄積しているのと実効的には同じだろう…



60代以上の人の骨にはストロンチウム90が蓄積している

アメリカのビキニ環礁の水爆実験の時には、その当時の検出器では検出できない程度のストロンチウムしか環境中には放出されていなかった ー けれど、人体には露地物の食べ物を食べた結果としてストロンチウム90が蓄積してしまった ー 微量ではあるが


が、それはアメリカの水爆実験が行なわれた当時には検出不能で、半世紀以上過ぎた今の技術でようやく検出できるようになった程度でしか無かった

だから、それから出て来る放射線はごくごく僅かで特別にがんとかになりやすいとかの影響は見られない程度でしか無かったと言う事だ

人体から出続けている放射性カリウムの放射線の方がエネルギーは大きいし、少なくとも数十倍の放射線は出しているし…




私達の体から出ている放射線は主として放射性カリウムと放射性炭素によるものだ

トリチウムによる放射線が毎秒50個

プーチンが暗殺に使うポロニウムによる放射線が毎秒5個


ポロニウムによる放射線のエネルギーは放射性カリウムなどよりずっと大きい ー 危険だが、ごくごく微量なので健康には影響ないだろう



ストロンチウム90による放射線がそれらの中に加わる事は無い ー それほどに微量なのだろう




骨に、がんとかの原因となる程のストロンチウム90が蓄積するとしたら、それは、チェルノービリ周辺の耕作不能な土地で採れた食べ物を食べたりしたために数えきれないほどの数が骨に蓄積した結果だろう


その原子数は1000個とか10000個では無いだろう


計算したら、ストロンチウム90の放射線が放射性カリウムの放射線と同程度になるためには10京個の原子が必要だった

人体に影響が出るためにはその1000倍以上?



一方、

ALPSで処理し損なったストロンチウム90は?

検出不能なほどの濃度でしか無いのならば、それは1リットル中の原子数が数えられる程度でしか無いと言う事だ

そして、それは 放出口のすぐ近くでも十数倍程度には薄まってしまう そして、あっという間にに10000万倍以上に薄まってしまう

ごくごくたまに魚とかの体内に取り込まれる事があっても、そのストロンチウム90の原子はせいぜい数個以上にはならない ー 多くはそのまま体外に排出されるが、一部は骨に取り込まれる


が、骨も代謝しているのだ


ー 代謝によって排出されるストロンチウム90の方が入って来るストロンチウム90よりも多ければ、蓄積などしない

そして、魚の体内にストロンチウム90がどんどん取り込まれてしまうなどと言う事は起こらない



だから、骨にストロンチウムが蓄積した魚などいない、と言いたいが鯉の寿命は人間と同じくらいだ 1m以上の巨鯉なら60年以上生きているのもいるかもしれない



ALPS処理直後の水で魚を飼っているそうで、魚の体内にストロンチウム90が蓄積して除去できないか?期待したがストロンチウム90の濃度が薄くて無理そうだ ー 汚染水を蒸散させるとかで10000倍とかに濃縮すれば魚に蓄積させる方法もあり得るか…?




だから、人間がその実験で使われた魚を食べても ストロンチウム90が骨に蓄積したりはしない


ちなみに、ストロンチウム90の半減期は約30年だが、生理的半減期は50年だ ー 骨に蓄積するからね


だから、半世紀前のアメリカの水爆実験によるストロンチウム90は その当時検出できなかったが、技術が進んだ今では検出されている


その結果、日本全国の火葬場からはストロンチウム90を煙が立ちのぼり続けている ー 今 現在も


それが健康に影響する事は無いが





でも、上に書いた事は 福島の海に汚染水を放出して良い理由にはならない 絶対に❗️❗️❗️❗️❗️



放射性ヨウ素129について心配しているバカ者(あえて言う)もいるようだから次の記事に書こう