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ドレミでは無い音楽と言っても無調とかでは無い




朝起きてテレビをつけたら、舞妓さんが中国語の練習をしていて、川に浮かべた船の上で踊りを披露して三味線が鳴っていた



なんだか調子っぱずれに聴こえる ー アニソンだそうだが



まあ、下手なんだろうが


そもそも、三味線で奏でられて来た音楽は『ドレミ』つまり西洋の平均律とは違うのだ



子どもの頃から邦楽の世界で育って あまり日本のポップスを含む 外の世界の音楽を聴かないで育った奏者と、今のテレビ等で流れる音楽に親しんで育った奏者では微妙に違うようだ



歌舞伎の世界で育った人が、新作の ドレミの音楽による作品に関わった時 劇場の幕を下ろすタイミングがわからなかったとか

まあ、その辺にいるお兄ちゃんでもテキトーにできる事なのに



まあ、これは その人の音楽的能力が低かったつまり「耳が悪かった」からだろうが (耳が悪いと言っても聴音試験で調べる“耳”では無い)





音楽は世界共通では無い





現代の古典 武満さんの『ノベンバー・ステップス』は尺八の横山勝也、琵琶の鶴田錦史の両氏への「あてがき」だ



現代の尺八琵琶の奏者による演奏だと、横山勝也 鶴田錦史コンビの演奏に有った『殺気』のようなもの 演奏されている空間を支配する力を感じないような気がする




現代の尺八や琵琶の奏者で、ドレミの音楽に親しまないで育った人などいないだろう






かつて、フォークソングのピートシーガーが来日した時 「君達はなんで自分の国の楽器で音楽をやらないんだ?」と聴いたそうな


日本の『フォークソング』の巨匠 小室等が「それは難しい問題で…」と言ったら、バカな通訳が「ナンセンス」と伝えて ピートシーガー氏は怒って帰ったそうな



難しいね 本当に



たまに出てくる和楽器を使ったバンドなど、単に楽器を持ち替えただけのまがいものだ



が、本物の “邦楽” は、現代の音世界とは別に隔離されて、博物館に収蔵されたようにして続いているだけだ




難しい




日常的な世界の音楽にしても、アメリカ人が60年の時を経て“夜明けのスキャット”を見つけたし、山下達郎のLPレコードが人気だと言うのも面白い これは40年前か?



アメリカで大ヒットしたJ-POPも有って、岸田がアメリカ参りに連れて行ったらしいが





音楽って一筋縄では行かないよ



AKBとかの『アイドル』は、10代〜20代前半の少女達の「青春の輝き」を観るもので、CDを買って来てCDを聴く事は無いが



実は、CDに収録されていない曲の中にはちゃんとした 歌として楽しめる曲が結構有ったりする





音楽って難しいよ 一くくりにして語ったら間違える アートもそうか


その「難しさ」は超弦理論や免疫系の仕組みのような「難しさ」とは全然違う  ー  のはもちろんだ