東京電力や政府自民党そして役人どもが、ALPSで除去されて「後に残ったトリチウム以外の放射性物質」を「基準値以下」に薄めて自然界に放出するのではないか?



 と言う妄想を語っている人がいた



ALPS処理後の汚染水中の様々な放射性物質が海に放出されたところで、1立法メートル中に原子数は数個以上にはならないと言うなら


ALPS処理して除去された放射性物質も基準値以下に薄めて放出すれば海には何の影響も無いだろう ー と言う理屈が成り立つと思ったらしい




トリチウムと他の放射性物質を一緒くたにしてはいけない ー トリチウム以外は濃縮して体積/容積を大幅に小さくしてやれば保管ができるようになる ー 自然界を汚染する事にもならない


例えば、ALPS処理以前の『汚染水』1トンを蒸散してやれば、残るのは0.1グラムにもならない?


一方、

トリチウムは濃縮なんかできない ー ただの水だから(十数年のうちに放射線を出してヘリウムになるまでは)


基本的に『ただの水』であるトリチウム(がほとんど)だからこそ海洋放出が曲がりなりにも認められたのだ IAEAにも、中国とか以外の世界各国にも





まあ、最初に書いたような話は、無知な自民党の政治屋なら考えそうな事ではある

一般の科学的知識が無い人も、そう言う妄想に取り憑かれる事も有りそうだ ー が、多少専門的知識の有る人から見るとバカバカしい限りだ




そんな とんでも無いたくらみが実現する事は無い

たとえ無知な自民党の政治屋が目論んだとしても、流石に役人だって黙っていない(一応、専門家だ 大学の教師に転出するのもいたりする)



東京電力内にも、科学者としての自負が有る人物はそれなりにいるだろう

もし秘密裏に事が進行する気配が有るようなら間違い無く外部にリークする

オリンピックや電通問題、ジャニーズ問題で起こったように


そうなれば、IAEAも黙ってはいないし、世界各国もトリチウムどころでは無いから黙っているわけが無い

自民党のご主人様のアメリカ様も ね




上に書いたように、

こう言った物、トリチウム以外の放射性物質とかの取り扱いは、濃縮して体積を小さくして管理するのが基本だ



実際、どこかの自治体のバカな人間が 放射性物質を薄めて『基準値』以下に薄めて自然界に放出しようと言い出した事が有るが、



専門家が全力で止めたものだ




同じ事を言い出す輩がいても、専門知識が有る人には通用しない


汚染水の中身が主にトリチウムだからこそ希釈と言う方策が認められたのだ

IAEAだけで無く、アメリカ様にも


もし薄めた放射性物質が自然界に放出されるような事になれば、日本だけで無く、世界中の科学者だって黙ってはいない




政治的にも日本は世界から孤立する




無意味な妄想は止めなさい




それにしても、そう言った放射性物質をいつまでもどこかに『保管』しておくわけに行かないのは事実


PCBは永久保管が義務付けられて、いざ処理しようとしたら ほとんどが散逸してしまっていた…     今では南極でさえもPCBが検出されるのだ


危険物を保管しておく ー と言うのは難しい 長期間の保管は



ALPS処理によって取り除かれた放射性物質そのものの体積/容積は実は大した事は無い

それよりは、主として廃炉作業によって出てくる様々な放射性物質についての話になるのだが

どうしたら良いのか?


安易な方法だが、

帰還困難区域の一番汚染が酷いところの地中深くに、コンクリートに封じ込んで埋め込むとか…



この先、日本がどうなるのか?を考えてごらん

人口減少に加えて、南海トラフ地震東南海地震、東海大地震と富士山の大噴火

そして、温暖化の進行…



私は、春秋に福島の帰還困難区域を訪れて 美しい自然に親しんでいる

帰還困難区域に住んでも良いと思っているくらいだが、一番汚染が酷いところはさすがに気が引ける


永久に誰も住まない所ならば、遠い将来に 埋め込んだコンクリートの塊がどうにかなって地表に露出して放射性物質が漏れ出したところで実害は無い



宇宙飛行士は半年間の任務で200ミリシーベルト弱被曝するが、絶対に病気になどならないギリギリの値だ

福島の廃炉処理をはじめとする様々な問題にも、同じようにギリギリのところまで許容しなければならない事も有るかも知れない…



『放射能』関係では、前にも書いたように「念のため」にも「念を入れる」のが通例なわけだが…




廃炉はなんとかして進めなければならない


様々な放射性物質は いずれはどうにかしなければならない ー 薄めて自然界に放出するのなどは『論外』だが




日本のためにも世界のためにも