#391『うちのカミさんがね』 | 放送作家集団『ストレンジャー』ブログ by ウノプロダクション

#391『うちのカミさんがね』

僕は、ある海外ドラマが大好きです。

それが、「刑事コロンボ」。

きっかけは、書店でよく見る「ディアゴスティーニ」のコーナーで、

「刑事コロンボDVDコレクション」に出会った事です。

隔週刊だったので2週間に1度の楽しみとして、
高校生の頃から地道に買っていました。

 

主人公のコロンボは、名刑事としていくつもの事件を解決するのですが、

いつもよれよれレインコートと安い葉巻をくわえています。
髪もボサボサで、正直だらしないです。

「こいつが名刑事なんて信じられない」
僕が始めてコロンボを見た時、すぐさまそう思いました。

しかしこれこそ、コロンボが名刑事たる所以なのです。

 

コロンボが相手にするのは、
売れっ子小説家や大企業の社長、大物政治家、大女優など、

上流階級に生きる人生の成功者たち。

彼らは全員こう思います。「こんな冴えない刑事に私が捕まるわけがない」

最初からコロンボを侮ってかかるのです。

 

コロンボはこの心理を逆手に取り、事件を解決へと導きます。

犯人たちは、コロンボの「冴えなさっぷり」に油断し、
うっかりと重要な証言を話したり、

決定的な行動をとってしまいます。

そして最後は、自分より下だと思っていた人間に追い詰められ、
確たる証拠を突きつけられることになります。

 

コロンボの口癖にこんなものがあります。

「うちのカミさんがね…」

事件の核心を突くような質問や行動を起こす
前によく言う台詞なんですが、ありえないですよね(笑)

重要な手がかりを前に、
奥さんの話をする様な刑事はコロンボしかいないでしょう。

 

冴えない外見と的外れな台詞で相手の懐に入り込み、
最後は急所を一突き。

計算し尽くされた「コロンボ流コミュニケーション術」。

僕も「この目的を達成する為に、この行動は最適なのか?」を常に考え、

時にはコロンボの様に相手を油断させて、一突き。

そんな鋭いコミュニケーション術を身に付けていきたいと思っています。

 

放送作家 写六家

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