#585『FのSF短編集』
僕が初めて見た藤子・F・不二雄先生の作品といえば、
やはり「ドラえもん」でした。
テレビ朝日で金曜日19時から。毎週毎週欠かさず見ていました。
忘れもしませんが、小学一年生のクリスマスプレゼントは、
「ドラえもん秘密道具大百科」
原作漫画に登場した秘密道具が解説付きで全て収録されているすごい本です。
成長するにつれ「ポケモン」や「名探偵コナン」に浮気した事もありました。
あんなに大好きだったドラえもんを見なくなるという事態にも陥りました。
そんな浮気者の僕をもう一度、藤子ワールドに連れ戻してくれたのが、
「キテレツ大百科」でした。
母親に頼み込み、レンタルビデオを何本も借りて見ていました。
「いざ進めやキッチン~♪」今も、コロッケの作り方は完璧に覚えています。
そして、中学、高校と成長していった僕。
さすがにドラえもんやキテレツ大百科はもう卒業していました。
しかし、「藤子・F・不二雄のSF短編集」との出会いが、
僕にもう一度「藤子先生LOVE」の念を抱かせたのです。
「コロリころげた木の根っこ」「ミノタウロスの皿」など、
知る人ぞ知る名作がこのSF短編集にはありますが、
ドラえもんの様なほのぼのとしたものでは決してありません。
言うなれば「”裏”藤子・F・不二雄」。
ドラえもんなど子供に愛される作品を多く手がけた、
藤子先生の裏の顔、ひずみの様な部分が現れていると思います。
ダーク藤子の不思議な魅力。是非味わってみて下さい。
放送作家 写六家
ウノプロダクション株式会社