#234『ヤンキースタジアム最終戦の奇跡』 | 放送作家集団『ストレンジャー』ブログ by ウノプロダクション

#234『ヤンキースタジアム最終戦の奇跡』

中継を見ながら叫んでしまった。

ジーターが放った打球はライトへ。

あの瞬間、野球の神様はニューヨークにいた。



今シーズンのヤンキースは優勝争いに絡むことのない戦いが続いた。

大きな話題といえば田中将大の加入、

そして今シーズン限りで引退を発表したジーターのことだった。


95年にメジャーデビュー。

そこからヤンキースのショートはずっとジーターの指定席。

若手の頃にはライバルチームのガルシアパーラと比較された。

またアレックス・ロドリゲスの加入でもやはりショートにはジーター。

この名前を出した二人ほど派手ではなかったかもしれない。

それでも伝わる献身的なプレーとキャプテンシー。

ヤンキースファンでなくとも
ジーターを嫌いな人はいないんではないだろうか。


一度wikiでジーターの人物という欄を読んで頂きたい。

ジーターのプレーをリアルタイムで見れたことを

幸せに感じられるのではなかろうか。


日本で例えるならイチロー、松井、いやそれ以上。

成績の数字もさることながら不世出の人間性。

ONのような歴史的スーパープレイヤーだと思う。


そんなジーターのヤンキースタジアムの最終戦。

彼の背番号は永久欠番になることは間違いないので

2番のピンストライプを見られるのはこの日が最後。

ボブ・シェパードの録音アナウンスで名前が呼ばれ、

いつものルーティーンで打席に入る。

スタジアムは異様なまでの熱気に包まれている。

半分くらいのお客さんが立ったままジーターの名前を叫ぶ。

その中で1打席目にいきなりタイムリーツーベース。

これがスーパースター。

いつも通りのプレーを見せ、その一つ一つの所作が全て画になるのだ。


試合は9回表、3点リードで抑えのデービッド・ロバートソンが登板。

このままジーターの最終戦を綺麗に勝利で終わるかに思われた。

が、まさかの2被弾で同点に。


その裏、3人目の打者がジーターだった。

先頭バッターがヒット。次のガードナーがバント。

1アウト二塁でジーター。まさかと思いながら見ていた。

まさかと…。


初球をライト前に弾き返す。

一・二塁間を抜けたその瞬間、思わず声が出たのだ。


野球の神様がいた。

ジーターというメジャーリーグ史上に残る

偉大なスーパースターの引退をすんなり終わらせるわけにいかなかったのか。


中継ゲスト、松井さんが

「僕は驚きはないですよ。これを何なくやってみせる。それがデレク・ジーターです」

共にピンストライプで戦った盟友の言葉に深みがある。


試合の後にはグラウンドにジョー・トーリ、

バーニー・ウィリアムズ、ホルヘ・ポサダ、マリアーノ・リベラ、

アンディ・ペティットがジーターを出迎える。若手が気軽に近づけない、

まるで映画のようなヤンキースレジェンドたちの5ショット。

その全てを目に焼き付けようと、観客のみならず、

チームメイト、相手チームの選手たちまで全員がジーターを見つめていた。


スーパースターとはまさにこういう人のことを

言うのかと生まれて初めて実感しました。


僕のような程度の低い文章力ではこの感動を表現しきれない。

ちょうどスポーツナビに

「ジーターと同時代を生きられた喜び」
という記事があるので探してみて下さい。まさにそうゆうこと。


ヤンキースのキャプテンはこうあるべきとゆう完璧なお手本。

ジーターほどの選手と同時代を生きられたこと。

これを幸せに思わなければいけない。


ジーターの入団から黄金時代が始まった。

在籍した20年間、全てのシーズンで勝ち越したヤンキース。

これでコア4も全員がチームを去り、一つの時代が完全に終わった。

来シーズン以降、またジーターのような選手に出会えるのか。

その日はまだずっと先のような気がする。


放送作家 広田山

ウノプロダクション株式会社


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