『
大腿筋膜張筋』と言う筋肉を聞いた事がありますか??
私は今では普通に使っている解剖学用語ですが、おそらく解剖学を勉強する前には全く知らない言葉だったんじゃないかな?と思います。
スポーツをされる方の中には知っている方もいらっしゃいますが、おそらく結構マイナーな筋肉だと思います!
今回、そんなマイナーな『大腿筋膜張筋』に関してのお悩みを頂きました。
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40代男性 Sさん
中学の時バスケットをやっていまして、試合中に相手の選手が私の左ひざあたりに乗ってきてしまい私は左足だけあぐらをかいているようの思いっきり開いた状態になってしましました。
当時病院へ行き
左足の打撲かなんかと診断されたのですが だんだんと左
股関節に違和感を感じてまいりました。
違和感とは、
体育座りみたいにひざを抱えると 右ひざはまっすぐ胸に付くのですが左ひざは左肩のほうに開いてしまいます。また
股関節がうずいたりすることもありました。この症状は成人になってからで現在も同じです。
20代から今日まで
腰痛に苦しめられ 整形外科・カイロ・鍼灸院・整体などいろんなところで見てもらったのですが改善されず、整形外科に至っては椎間板ヘルニアと言われたり仙骨の上の神経が侵されているとか病名もマチマチです。
大
腿筋膜張筋が痛くなったのは、ここ2年くらいだと思います。はじめは腰骨のまわりがなんとなく痛いかなって感じだったのですが、最近は大腿
筋膜張筋を指で押すと飛び上がるくらい痛いです。
素人考えで恐縮ですが長年悩まされている
腰痛はこの左股関節及び大腿筋膜張筋の痛みでかばってしましい腰痛になったのかと思っています。左ひざが内側にもってこれないのも非常に気になっております。
現在私は デスクワークで、ほとんどイスに座ってパソコンをしています。
大腿筋膜張筋が痛いのは押すのはもちろんですが座ってる時間が長いと痛み出します。イスに座っていても左ひざは外側に開いております。
運動についてはほとんどやっておりません。
腰痛との関係も常に気になっております。
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◆まず大腿筋膜張筋について。
骨盤の前縁(骨盤の左右前側のでっぱりあたり)から
股関節周りに関わる筋肉で、最終的には腸脛靭帯に移行して膝の外側に付着しています。
大腿筋膜張筋の主な働きは以下の3つです。
股関節の外転(足を外に開く)
股関節の内旋(つま先を内に入れるように股関節をひねる)
股関節の屈曲(もも上げ)
その名の通り大腿筋膜(ももの筋肉を包む膜)を緊張させることで、他の筋肉の働きを助けます。
あとは腸脛靭帯を介して膝関節をまたいでいますので、膝にとっても重要な筋肉です。
◆筋肉の怪我について
股関節に強い外力を受けたとき、その方向に応じて一部の筋肉に強い収縮や伸張の力が働きます。
あぐらをかいたような方向では、自分のお腹や反対側のももなど受け止めてくれるものがない為、結構な力が股関節とその周囲の筋肉にかかったことでしょう。
このように筋
筋肉が怪我をすると、ちょうど切り傷ができた時のかさぶたと同じように硬い組織を作っていきます。これは治癒過程での正常な反応なのですが、これを放っておくと痛みや可動域の制限、他の筋肉への影響など、後遺症のような問題の長期化を起こします。
◆Sさんの状態について
股関節や膝をかばった結果、腰痛になるという方は結構いらっしゃいます。
(ただ、
デスクワークの多さや運動不足も原因のひとつでしょう。筋肉を固まったままにしてはダメです!)
股関節は骨盤にはまり込んだ関節だからあたり前なんですが、大腿筋膜張筋、腸腰筋、大臀筋、中臀筋、小臀筋、大腿四頭筋(大腿直筋)、ハムストリングなど、
『骨盤を支える筋肉と股関節を動かす筋肉はほぼ一緒』なんです。
逆に
股関節を傷めて腰に何も影響が無い方が不思議なのです。
同じ理由で、ひとつの筋肉を傷めても長年の間に他の筋肉にも影響が生じているはずですから、上に挙げた
股関節周りの筋肉もセットでケアしてあげましょう。
直接身体の状態をチェックできないので股関節の開いてしまう状況から判断すると、
大腿筋膜張筋、
腸腰筋、
中・小殿筋が要チェックですが、出来ればひと通りのストレッチをやってみて下さい。
腸腰筋は場所も違うし自分で触れないインナーの部分なので見落としがちですが、座位ではずっと収縮状態にあり硬くなりがちですし、股関節屈曲の際に足をまっすぐ保持するために大切ですからしっかり整えておいたほうが良いです。
傷めている筋肉の周りの筋肉も一緒にケアしていくと改善の近道になりますし、再発予防にも役立ちます。
明らかに可動域が狭い部分には90秒くらい持続してストレッチをかけましょう。可動域を制限する線維が伸びるのにはこれくらい時間が必要です。
その他の筋肉には30~40秒くらいで筋肉や神経の緊張をリセットさせてあげましょう。
骨盤や股関節を整える必要もあると思いますが、筋肉の状態を変えるだけでも変化が出てくれるはずです。
ただ!重要なのは辛抱して毎日しっかりストレッチを継続することです。これを除いてストレッチ他セルフケアの効果は得られません。まずは1ヶ月、様子をみてみてはいかがでしょう。