レンコンを2箱頂いた
とても立派で、スーパーで買ったら高そうである。適当に皆さんに配ってと言われた。こっそり言われたのならまだしも、これをみんなが聞いているシーンで任命されるのは、いささか気まずい。面倒くさいなーと思いながら、適当な紙袋を探しに行く
自分で保管しているのは3枚、うーん、どう見積もっても10人分にはなりそうである。あと7枚を探す旅に出る。キャビネをぬって行くと、袋保管のごっちゃりした空間を見つける。えっと、これはどこの部署だろう、と確認していると、該当部の人が登場した。 「何やってんの？」あー、これ貰っても良いかな～？「うん。良いじゃない。良いとは思うけど、〇〇さんに聞いてみて」と言われる。
〇〇さんとは、この該当部署の還暦を過ぎたお局様である
「〇〇ちゃん（仲良し先輩なので）袋欲しいんだけど～。〇部の貰っても良い？」うん。いいよ。あ、もしかしてレンコン配るの？
でしょうね。皆の前で配布を任命され、袋を探してたんだから、判るでしょうね！！！ ある程度頑丈そうで、地味なものを選び、可愛い感じやブランドの袋は避ける。ワタシ、気を遣ってんなぁ
ありがとうと言って立ち去ろうとすると、先輩は「配るの手伝おっか」と提案してきた。 おー。きたか
長年の付き合いで、先輩の性格を知っているからなんだけど、自分で選んで、良いものをゲットしたいんだなと察知した
もうとにかく何もかも損得と見栄で構成された脳内なのだ
家族内でも認知されているらしく、ご両親が姉妹に買ってきたお土産を前に妹さんに「〇〇（長女の先輩）に取られる前に選びなさい」という位だうん、判る。
またしても徳が高い自慢に聞こえなくもないが、私は自分オンリーの現場で、存分に第一希望を選択しているので、自分以外が居た場合、まして会社関係で頂くものは全て他人優先だ
そもそも無から頂けるものであって、どうでも良い何なら余りもので構わない。これに関し別の先輩から「え？その選択肢の中に、自分の好きなものがあっても？」と聞かれたので、ですね。欲しいものは自分で買うので、頂けるものは何でも良いです、と答える
その損得先輩は、2箱を開けるや、レンコンたちを物色、サクサク小分けしている私をよそに物色し続ける。そして「〇〇ちゃん（私）これにしたら？私はこれにする」と、よくよく見たら、最も美しい丸みを帯びた体積もある立派なレンコン3連を選んだのである。 で、出た～～～～～～！！！
自分が一番良いものを選択の精神！！！いやぁ、よく出来ますなぁまぁ譲ってよ？レンコン小分けを任命されたのなら、良いとしよう。でもさ、貴方、付属ですよね。単なるお手伝いで登場しただけですよね
だのに？任命された私より良品を自ら選択するっていうその精神よ知っていたけど、知りずぎていたけど、やっぱりね。っていう、何とも言えない気持ちの吐き出し
