やりたくない! | 再出発!経営コンサルタントの奮闘記

やりたくない!

偽善者 ドクロ


悪い意味で使われることの多い言葉ですが、


マイナスに作用するか、プラスに作用するかはマネージャー次第。



先日、あるクライアントでのこと。


社長からの指示について、


座長から次回までの期限で対応を考えてくること、という指示が出されたにも係わらず、


メンバーの殆どが対応していないということがありました 叫び



いや、正確には、


“考えてはみた(考えることが目的になっている)”


“これくらいでいいのでは(指示の意図が汲めた対応になっていない)”


という回答が大半を占めていました ガーン



座長はメンバーの中で一番職位が高く、


大きな権力を持っている、にも係わらず。。。 汗



このときのメンバーの心理は大きくシンプルに二分されます ひらめき電球



・対応しなければならない(対応したくないが)


・対応したい



後者の心理でやってこないメンバーはほとんどいません ニコニコ


時間がない、忙しいメンバーであっても、時間をつくり対応してきます。



前者の心理状態にあるメンバーは要注意です


そして今回のケースは殆どのメンバーが前者の心理状態にあったと推測されます。



こうしたメンバーの頭の中はどのような構造になっているのか。


・対応したくない


・対応すればいいわけだな


・いかに楽できるか


こうして手抜きという考えが支配的になり、


本人の思考や行動を無意識にコントロールし始める ショック!



その結果、このクライアントのような結果になるわけです ドンッ




こうしたやる気のないメンバーにはどのようにして対応したらよいのか。


例えば、心理学者ハーズバーグの衛星理論によれば、


衛生要因、動機づけ要因を改善することで、


モチベーションを上げることができるわけですが !!


会議という短い時間の中では、


残念ながらこうした理論はほとんど役に立たない あせる



「やって来い」といっても無意味に近い。


なぜなら、ごまかし、帳尻合わせをされてしまうから 叫び



そう、ごまかし、帳尻合わせができないようにすればいいわけです。


例えば、指示を具体的に行う。


社長の指示は何だったのか、


社長の指示をどのように解釈したのか、


指示への対応をどのように考えたのか、


その結果、どのような結論にいたったのか、


その一連の流れを書類にまとめ、次の会議前に提出するように。



ここまで言わなきゃいけないの?と思われるかもしれません。


分かっています。正直スマートな方法でないということは。


ですが、社長の指示のように重要なことであれば必要でしょうね。



以心伝心、意思疎通、


一ついえば、十わかる


理想的な言葉ですが、理想ばかりで上手くやれるほど、経営は甘くはありません。


時にはこうしたやり方も必要になるわけです。


要は使い分けですね。






今日の一言

「理想ばかりで会社経営はできない」



経営コンサルタント

佐竹 悟